新型コロナウイルスの感染防止のため休校していた多くの和歌山県内の小中学校が1日、再開した。5月半ばから各学校で登校日を設けていたが、いよいよ授業が始まった。児童生徒も教員もマスク姿で、感染に気を付けながらではあるが、日常が戻ってきた。
 文部科学省の指針では、紀南の学校は感染予防対策を取れば通常授業ができる。しかし、田辺市は独自の対策として段階的に再開した。1〜3日は半日授業。児童生徒数が多い学級に限り1週間は分散登校にしている。
 同市神子浜1丁目の東陽中学校(林義久校長、280人)では、1クラスを出席番号順に二つに分け、午前と午後にずらして登校している。
 この日、午前中の3年生の授業は、始業式以外で初めて対面した教諭が自己紹介をし、感染対策を踏まえた授業の仕方を説明した上で進めた。
 市教委のマニュアルでは「体育ではマスク着用の必要はないが、外して活動する場合は、児童生徒の距離を2メートル以上確保」「歌唱や口に触れる楽器の演奏は可能な限り感染症対策をした上で検討」などの配慮を求めている。
 3年生の小守花梨さん(15)は「合唱部員だが、コンクールが中止になって残念。学習の遅れを取り戻せるかも不安。でも、久しぶりに授業を受けて、自習より分かりやすいと実感した」と話した。
 同校では8日から弁当持参の通常授業に戻り、15日から給食も再開する。部活動も15日から始まるが、1年生はまだ入部していない。現段階では1学期の行事は期末試験以外白紙状態という。
 林校長(57)は「授業ばかりだとストレスになる。行事は縮小し、対策を練りながらでも、できるだけやってあげたい。長期の休校で子どもたちの心の変化はまだはっきりと分からないが、これからの学校生活を各家庭と連携して取り組んでいきたい」と話している。
 すさみ町と上富田町は1日から通常授業。白浜町は、1〜3日は午前中のみの授業、4、5日は弁当持参で通常授業の学校もあり、8日から全学校が通常授業になる。