修学旅行で和歌山県串本町を訪れる児童生徒が大幅に増えている。新型コロナウイルス感染症の影響で各学校が、都市部への旅行を避けるなどしたためだ。南紀串本観光協会によると、本年度は予約分も入れて昨年度の約5倍の57校約6千人となっており、今後さらに増える可能性もあるという。
 町内では新型コロナ感染者が出ておらず、屋外での体験メニューが豊富にあることなどが旅先に選ばれた理由のようだ。県内はもちろん、大阪府、愛知県、三重県など県外の学校も訪れており、児童生徒は町内や那智勝浦町の大型ホテルに宿泊し、シーカヤック、シュノーケリング、釣りなどを体験している。
 観光協会によると、9月だけで18校約1400人の予約が入っており、すでに昨年度1年間の12校約1200人を超えている。串本海中公園センター水族館での飼育体験、マグロ養殖体験、トルコ記念館見学など串本独自のメニューも子どもたちを喜ばせているようだ。
 観光協会の宇井晋介事務局長は「同じ県内でも北部の子どもたちは串本の海のきれいさに驚き、大変喜んでいる。これを機会に近くにも良い場所があることに気付いてもらえれば」と話している。
■ 今季の海水浴利用客
 町産業課はこのほど、同町くじの川の橋杭海水浴場と同町田原の田原海水浴場の今シーズン(7月18日〜8月31日)の利用客数をまとめた。橋杭が8263人(昨年比176人減)、田原が1992人(同394人増)だった。
 両海水浴場は今季、新型コロナ感染拡大予防の観点から、開設期間を昨年より18日短縮。橋杭海水浴場は駐車場の利用を半分の55台に制限し、砂浜では他のグループとの間隔を4メートル以上空けるように呼び掛けるなどの対策を講じた。
 田原の利用客が増えた要因について宇井事務局長は、駐車場を制限した橋杭や、開設を見送った周辺海水浴場の客が流れた影響ではないかと分析。橋杭の利用客は少し減ったものの、シーカヤックとスタンドアップパドルボード(サップ)の利用客は増えたという。