和歌山県串本町有田の串本海中公園センター水族館で飼育されているアカウミガメが産んだ卵が、13日にふ化した。飼育下繁殖第3世代(ひ孫世代)の誕生で、世界初だという。
 同館は、1971年の開館からアカウミガメを飼育しており、86年に人工産卵場を設置。95年に初めて繁殖に成功し第1世代(子世代)が誕生した。2010年には世界で初めて第2世代(孫世代)が誕生し、今回第3世代が誕生した。
 同館によると、今回ふ化したのは7月21日に産卵されたもので、約50匹がふ化した。約1年間、同館で飼育し、3〜4匹だけを残してその他は海へ放流するという。
 アカウミガメの飼育を担当している吉田徹副館長(38)は「当館はアカウミガメの飼育では最先端の施設。ひ孫世代が誕生してくれて一安心している。次の世代にもつなげていきたい」と話した。
 同館の屋外プールではアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイを計約30匹飼育しており、今年は6月15日〜8月4日にアカウミガメ5匹が計14回産卵した。アカウミガメは直径約4センチの卵を1回の産卵で約100個産み、60日前後でふ化するという。
 アカウミガメは、環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類、県のレッドデータブックで準絶滅危惧種に分類されている。同館でふ化した赤ちゃんは、研究対象以外はすぐに海へ放流されている。