和歌山県新宮市の新宮港に15日、国内最大級のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」(総トン数5万444トン、全長241メートル)が入港し、新型コロナウイルスの影響で途絶えていたクルーズ客船の寄港が再開する。同港へクルーズ客船が入港するのは、今年3月に予定していた2隻がコロナ禍で中止になったため、昨年11月10日以来ほぼ1年ぶり。
 市企業立地推進課によると、飛鳥Ⅱは横浜市を出港し、新宮市に立ち寄って横浜市に戻る2泊3日の「秋の熊野ウイークエンドクルーズ」として寄港。乗客数は定員を半分程度に抑えて募集しており、約300人の予定。15日午前9時に入港し、同日の午後5時に出港する。
 新宮市では平安衣装や雅楽演奏による出迎え、乗客を対象とした地元の特産品販売のほか、熊野水軍太鼓の演奏での見送りを計画しているが、新型コロナウイルス感染症対策として入港セレモニーは行わず、岸壁上で乗客と一般の観覧客が混在しないように観覧客の入場エリアを設定するなどするという。
 クルーズの再開について、飛鳥Ⅱを運航する郵船クルーズは「『ウイルスを船内に持ち込ませない』『船内で拡散させない』ために万全な感染症対策を実施し、乗組員もトレーニングを重ねてきた。新しいクルーズスタイルで新宮港に寄港するので、今後ともどうぞよろしくお願いします」とコメント。市企業立地推進課は「新型コロナ対策として乗客の定員を減らしたり、2泊や3泊のショートクルーズをされたりして再開しているクルーズ客船が多い。市としても感染症対策を大前提としながら、クルーズで来られるお客さまに喜んでいただけるよう歓迎していきたい」と話している。
 新宮港には15日以降も、21日に再び「飛鳥Ⅱ」、12月1日に「にっぽん丸」、同月2日に「飛鳥Ⅱ」が入港する予定という。