静岡県での「三井住友VISA太平洋マスターズ」を終え、今週は宮崎県で「ダンロップフェニックストーナメント」が行われます。例年なら各選手がそれぞれ会場に移動しますが、今年はコロナ禍での感染リスクを減らすために、ジャパンゴルフツアー選手会(JGTPC)、日本ゴルフツアー機構(JGTO)と全日本空輸(ANA)が手を組み、チャーター機を手配。16日(月)、選手や関係者がチャーター機を使って宮崎に入りました。この取り組みは、選手、スタッフの安全な移動の為だけではなく、仕事やプライベートで公共交通機関を利用する一般利用者への配慮も考えて手配されたものです。


「三井住友VISA太平洋マスターズ」の開幕前に受診するPCR検査で陰性であれば、その結果は2週間有効というルールに基づくもの。陰性結果が出た人のみで、安全性の高い移動を実現するのが目的です。ALBA.Net編集部の記者も同便に搭乗し、プロスポーツ界でもあまり例を見ないこの取り組みについて取り上げようと思います。

■チャーター機手配の実現まで
記者「最初にチャーター機手配の話が出たのは、いつ頃だったのでしょうか?」

池田事務局長(以下、池田)「静岡県と宮崎県での2週連続開催が決まり、ANAさんに状況を説明し、ご協力して頂けますかとお願いしたところ、長年ジャパンゴルフツアーのスポンサーをして頂いていますし、このような選手の移動には是非協力したいとの言葉をいただけました。9月30日に第1回の会議を行いましたから、約1カ月半という短い期間で準備していただいたという形ですね。ANAさんには本当に感謝しています。」

記者「スポーツ界としては、おそらく初の取り組みですよね?」

池田「他のプロスポーツ界だと、バスや新幹線の車両貸切りなどは行っているようですが、今回のような静岡から宮崎への移動に関しては飛行機以外に移動手段もありませんし、ANAさんに全面協力して頂いたので、我々も安心できました。安全にトーナメントを開催していくためには、こういった取り組みが重要だと思っていましたからね。加えてこれは、ジャパンゴルフツアーでは初の試みですし、ゴルフ業界の中でも先陣を切って行うことができたのは、非常によかったですね。」

■機体だけでは無く、空港で専用カウンターの用意も
記者「チャーター機を手配するうえで、苦労した部分は何でしょうか?」

池田「我々としては特に苦労したことはなかったです(笑)。今回ANAさんが非常に一生懸命動いてくださり、この短期間で羽田空港や宮崎空港とのやりとりも全て手配して頂きましたし、一般のお客様となるべく接触しないよう専用のルートも用意してもらいました。加えてダンロップフェニックストーナメント後にニトリ エキシビションゴルフの開催も決まり、復路便でも同様に何から何まで手配をしていただきました。乗務員の方にもPCR検査を実施していただき、選手や関係者の安全を第1に考えて全力で対応してくださいました」

■16日 11:50、羽田空港からいざ出発!
このような経緯で決定したジャパンゴルフツアー専用のチャーター機。羽田空港の国際線ターミナルに専用のチェックインカウンターを設け、選手、キャディ、JGTO職員、各ゴルフメーカー担当者や報道関係者などが順番に搭乗手続きを行いました。

機内では間隔を開けて座り、機内前方から選手・キャディ・各ゴルフメーカー担当者と報道関係者とエリアが分けられていました。また、機内ではANAさんから搭乗者へお手紙も。一人ひとり内容が異なっており、あたたかい手書きのメッセージが書かれていました。

選手やスタッフ一同は快適な空の時間を過ごし、選手73人、総勢200人が無事に定刻通り宮崎空港に到着しました。

【JGTOから発表された選手代表コメント】

時松隆光選手会長「選手たちは体が資本ですので、コロナ禍である現状において、会場への移動には特に気を遣います。今回、このようなチャーター機手配の趣旨をご理解頂いたANA様には感謝しかありません」

石川遼副会長「ANA様には日頃より多大なるサポートをいただいており、大変感謝しております。今回は搭乗者が選手やキャディなど、ふだん顔を合わせている人ばかりでしたので、そういった意味での安心感もありましたし、いつも以上にリラックスできたフライトでした」

池田勇太副会長兼事務局長「ANA様とはスポンサー契約をさせていただいているご縁もあり、今回私が窓口となる形でチャーター便の手配に関するお話をさせていただきました。空港スタッフの皆様や客室乗務員の方々の素晴らしいサービスにより、これ以上ない快適なフライトだったと思います。チャーター便での移動が実現できたことを大変うれしく思うとともに、関係者の皆様には多大なる感謝を申し上げたいと思います」

機内では、「三井住友VISA太平洋マスターズ」優勝の香妻陣一朗選手へサプライズケーキのプレゼントも!終始和やかな空の旅となりました。

ゴルフ界で先駆けとなったチャーター機での移動。コロナ禍で様々な対応が必要とされる中、画期的な取り組みとなりました。

<ゴルフ情報ALBA.Net>