2020年に行われる大会も残り1試合となったジャパンゴルフツアーですが、その前にビッグイベントがありました。24、25日の日程で行われた「ニトリ エキシビションゴルフ」です。ツアー外競技ではありますが、株式会社ニトリがジャパンゴルフツアーの冠となるのは初のこと。ツアーとして大会へかける思いや、開催決定に至るまでをお届けします。

■JGTOとニトリが“初タッグ”

記者「女子ツアーではニトリレディスゴルフトーナメントがありますが、男子では同社が冠になるのは初めてですよね?今大会が実現した経緯を教えてください」

池田事務局長(以下、池田)「以前より日本ゴルフツアー機構(以下JGTO)の青木功会長が、『レギュラーツアーをやっていただけませんか』というアプローチはさせていただいいていたそうです。男子ツアーを開催していただく事は、簡単な話ではなく、ここまで実現には至りませんでしたが、コロナの影響で試合数が減ってしまった今だからこそ、男子ツアーにも何か力添えをしたいというニトリさんのご好意で、エキシビションとしての開催が決まりました」

記者「レギュラーツアーとしての実施に向けても、大切な一歩ということになりますね」

池田「まずは男子ツアーがどのようなものかを知っていただき、将来に繋げることが出来ればと考えました。われわれ選手たちもこの2日間で、男子プロとしての技術や迫力を軸に、2020年に見せてきた男子ならではのエキサイティングなプレーを、ニトリさんをはじめファンの皆さん(インターネットTV「ABEMA」にて放送)へアピールすることが大切なミッションでしたから。いずれレギュラーツアーとして開催していただけたらとの想いで、選手たちにとっても重要な2日間でしたね。チャンスの場をいただけたこともそうですが、コロナ禍の中で大会開催を決断していただいたことを非常に感謝しています」

25、26日に行われた大会は、大接戦で最後まで目が離せない展開になりました。「ダンロップフェニックス」優勝の金谷拓実選手や、同大会で優勝争いを演じた石坂友宏選手、「三井住友VISA太平洋マスターズ」で初優勝を挙げた香妻陣一朗選手と、トーナメントでもおなじみの面々が活躍しました。

特に最終日は圧巻の伸ばし合いで、トータル10アンダーに並んだ小鯛竜也選手と金谷選手によるプレーオフにもつれ込みました。2ホール目、短いパー4のホールで1オンに成功しバーディを奪った小鯛選手に軍配が上がり、暗くなりかけたコースで明るい笑顔が光りました。

■無事に2日間が終了 「来年以降へもつながっていければ」

101人の選手が出場し、小鯛選手の優勝に終わった「ニトリ エキシビションゴルフ」。ツアー外競技とはいえ、白熱の展開は見どころ満載でした。インターネットTV「ABEMA」で2日間中継が行われ、最終日は10万人以上が視聴。
レギュラーツアーに負けず劣らず、エキサイティングな展開となりました。

ジャパンゴルフツアー選手会の時松隆光会長は、大会を終えて今後への思いを語りました。

時松会長「今年は、コロナの影響でほとんどの大会が中止になってしまいました。この中止の期間中、私も含め、選手達は大会を開催していただける有難さ、大会に出場することができる喜びを、身にしみて感じました。ですので、今回ニトリ様に大会を開催していただきましたことは本当にうれしい限りですし、感謝しかありません。プレー中も常に感謝の気持ちを持ちながらプレーしようと思い、臨みました。大会に出場できたことをうれしく思いますし、感謝でいっぱいです。来年以降へもつながっていけばうれしいです」

そして、今大会の開催に向けて尽力してきたのがJGTOの青木功会長。無事に2日間を終えた青木会長は、次のようなコメントを残しています。

青木功会長「コロナ禍でトーナメントが中止、延期等となる中で、このような形で男子ツアーをサポートしていただけることは、本当に感謝しかありません。今回のようなエキシビションも、選手にとってはとても意義のあるものですし、どのような形式だとしても、トーナメントを開催していただけるということは、我々にとって本当に有難いことですので、来年以降もこういった取り組みができるよう、一丸となって努力していけたらと思っています」

大変な時期こそ選手が一丸となれば、きっと道は開ける。選手たちも男子ツアーの魅力を発信しようと、必死でプレーしました。大会の模様は早朝から夕方までインターネット放送で配信もされました。「いずれ正式なツアーへつながれば」という、これまでになかった形は将来に向けての大きな礎ともいえるでしょう。

次回の選手会通信は年内最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」開催に向けて、こちらも奮闘があった舞台裏をご紹介します。

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