そのプレーはもちろん、“喜怒哀楽”を時にストレートに、時にユーモラスに表現する言葉でもファンを魅了する渋野日向子。今年も数多くの“シブコ語録”が見出しに躍った。そこで浮き沈みも経験した2020年を、その語録とともに振り返ってみた。今回は国内ツアー会場で聞かれた言葉から、一部をピックアップ。


■「思った以上に自分の声がカメラに入りそうだから、言葉には気を付けようと思います(笑)」
6月に行われた今季国内開幕戦の「アース・モンダミンカップ」は、今年最初の無観客試合として行われた。その会場の雰囲気について聞かれた際、出てきた答えがこれだった

■「ポジティブなものはなかった」
今季初戦はまさかの予選落ち。52度のウェッジを試すなどオフに「99%」の時間を割いたアプローチがいい方向に進まず、トータル2オーバーで2日間を終えた。「試合で使えないと自信にならない」と「挑戦」を強調したが、試合での手応えについて聞かれると自信なさげに、こう答えた

■「桃子を驚かせようと思って(笑)」
海外転戦を終え国内復帰戦となった「樋口久子 三菱電機レディス」の練習日に、クスクスと笑う渋野日向子を発見。実は大里桃子との練習ラウンド中に、その親友のキャディバッグの横にヘビのおもちゃを置く“いたずら”を仕掛けた。「すごいかわいい驚き方をしていたので、良かったなと思いました(笑)」と、とてもご満悦

■「4回失敗してるので、今回は予選通過したい」
同じく樋口久子 三菱電機レディスから。この初日の8番パー3で、ド派手な“ただいまホールインワン”を達成。人生5回目のホールインワンだったのだが、素直に喜べない理由があった。これまでエースを達成した試合は予選落ちなど、いい結果を残せていなかったのだ。その流れを変えるため、なんとか予選通過を果たしたかったのだが…、この試合でも“リベンジ”に失敗してしまった

■「去年がうまくいきすぎ。それと比べてしまう自分がいるのは本当に情けない」
樋口久子 三菱電機レディスで国内2試合連続の予選落ちを喫し、「何回悔しい思いを経験したらいいんだろう」と意気消沈。なかなか納得のいく結果が残せないなか、サクセスストーリーを歩んだ昨年との比較をしてしまう自分への憤りを言葉にした

■「先週がマイナス100点だとしたら、きょうは0点」
樋口久子 三菱電機レディスの翌週に出場した「TOTOジャパンクラシック」初日は、今季国内ツアー3試合目にして初のアンダーパーとなる1アンダーのラウンドとなった。これに「やっとだな」と安ど。ようやく“0点”のスタートラインに立った心境をこう表現した。ちなみに続く2日目は「69」をマークも「100点中3点」。約1年ぶりにノーボギーだった最終日もパットに不満が残り「5点くらい」と厳しい自己評価に終始した

■「ポンコツな年でしたね」
バースデーウイークとなった「伊藤園レディス」で、ようやく今季初の予選通過。そのカットが決まる大会2日目が21歳最後の日となり、ホッと一安心で節目の日を迎えることができた。この1年を振り返って出てきたのが、渋野が納得いかない時によく口にする「ポンコツ」という言葉だった。誕生日となった翌日の最終日はパット、ショットともにさえ23位タイフィニッシュ。「23歳になった時、『22歳はいい経験ができた』と言いたい」と決意を語った

■「池に入れる練習も必要かなって(笑)」
日本では初のディフェンディング大会となった「大王製紙エリエールレディス」。開幕前日にはインコース9ホールを回り調整した。その終盤17番パー5では池に2発入れる、“トラブル”も。しかし不安どころか、「練習も必要」と言ってケロリ。「練習で入れておけば、試合で入らない」と余裕の表情を見せた

■「自分でもビックリ」
大王製紙エリエールレディスでは今季自身初のトップ5入り。それを“驚き”と表現するあたり、この数カ月間の苦闘ぶりがうかがえた。「よくここまで来られたな、という感じです」としみじみ語った

■「絶好調です!」
今季国内最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」開幕前日。報道陣の前に現れると、開口一番こう宣言した。アプローチ、パターともに好調だったようで口も滑らか。「去年はよくここでアンダー(トータル7アンダー)を出したなと。あんな締め方はもうできん!(笑)」と言いながらも終始笑顔だった

■「締めがわりーのは2日続けてやるんじゃね〜(笑)」
2位発進したリコーカップでは、2日目も60台をマークし、その位置をキープ。「今はプラスに考えられる」など、前向きな言葉が続いた。しかし最終18番で叩いたボギーには少し不満。この言葉で、気持ちを引き締めた

■「2019年よりも価値がある1年」
国内最終戦を3位タイで終え、完全復調をアピールした。苦闘が続くなか一時は「去年に戻りたい」と悩む日々を過ごしたが、この頃には「新たに“作り上げる”という考えになることができた」と自身の成長を感じいた。そんな1年を一言で表現したのがこの言葉。晴れやかな心が、この後の全米女子オープンでの大活躍につながった

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