2020年もまもなく終わり。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界各国のツアーの中止が相次ぎ、渋野日向子は国内6試合、海外7試合の出場にとどまった。例年よりも少ない試合数ではあったが、そんななかでも多くの名場面が生まれた。そこで渋野の印象に残ったシーンをカメラマンがチョイス。今回は鈴木祥カメラマンが、「TOTOジャパンクラシック」の練習日に暗闇のコースに響き割った喜びの声を振り返る。


約3カ月にわたる海外転戦を終えて、10月に日本ツアーに復帰した渋野日向子。だが、初戦の「樋口久子 三菱電機レディス」では、ホールインワンを達成したものの予選落ち。調子が上がらないなかで迎えたのが、このTOTOジャパンクラシックだった。

特に最大の武器であるパッティングの状態が戻らない。そのため開幕2日前の指定練習日も、渋野が練習グリーンで毎日行う「決まるまで終わることができない」パッティングドリルは、日が落ちていくなかでもなかなか終わりを迎えることができない。

渋野は終わるまで帰ることができない。だが、一方で撮影していた鈴木カメラマンにはリミットがあった。メディアに設けられた駐車場の門が17時に閉まってしまうからだ。なんとかドリルが終わる瞬間をカメラに収めたい…。そんな思いで、時計とにらめっこしながらその時を待っていた。

そんな時間が5分、10分と続き、今回で決めなければもうあきらめざるを得ない…。そんなカメラマンの願いが通じたのか、時計の針が17時を指そうかというタイミングでようやくドリル完了。パターを掲げて、思わず「やったー」と発した時には辺りは暗闇となっていた。

「ギリギリまで粘ってよかった。我々としても“やったー”という思いでした。我々の駐車場事情は分かっていませんでしたが、ここ一番で決めてくれる。やっぱり渋野プロは“持っている”と思いました」(鈴木カメラマン)

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