そのプレーはもちろん、“喜怒哀楽”を時にストレートに、時にユーモラスに表現する言葉でもファンを魅了する渋野日向子。今年も数多くの“シブコ語録”が見出しに躍った。そこで浮き沈みも経験した2020年を、その語録とともに振り返ってみた。今回はメジャーなど海外での試合のコメントから一部をピックアップ。


■「いたるところに自分の顔が飾られているのが面白かった(笑)」
今年の「AIG女子オープン」(全英女子)の“顔”は、当然ながら昨年覇者の渋野だった。会場にはディフェンディングチャンピオンの看板がズラリ。その光景を見て「面白かった」と笑顔を浮かべ、会場ではスマートフォンで記念撮影するシーンも見られた

■「これからも(全英優勝者として)名前は残っていくのでクヨクヨしてはいられない」
リンクスが舞台となった今年の全英は、台風なみの暴風にも苦しみ2日間トータル12オーバーで予選落ちとなった。「アイアンを怖がっている」とショットが思うようにいかず、スコアメイクもままならない2日間だったが、それでも『メジャー全制覇』という目標について聞かれた時、この言葉で自らを鼓舞。「長い時間をかけてでも達成できれば」と、改めてその決意を語った

■「こんなポンコツなゴルフはしないように頑張りたいと思います」
全英を終え米本土に渡ると、3週後の「ANAインスピレーション」で“メジャー連戦”に挑んだ。そこでは英国でのうっぷんを晴らすように、初日を2アンダー・19位タイと上々の滑り出し。だが2日目は3バーディ・4ボギー・1ダブルボギーと“大波”の試合となった。それでも52位タイでなんとか予選は通過。決勝ラウンドに向けての意気込みを、こう話した

■「ベッドにダイブしたい」
21位タイからスタートしたANAインスピレーション最終日だったが、バックナインで「42」と崩れた。「後半はゼロ…むしろマイナス」。ラウンドを終えると、その表情は悔しさでいっぱいだった。それでも会見で気丈に振る舞い、「ベッドにダイブしたい」と無理やり笑い飛ばす姿は印象的だった

■「心の中で“チャー・シュー・メン”と唱えながら回ってます」
山火事の影響で3日間54ホールの短縮競技となった「キャンビア・ポートランド・クラシック」だったが、ここが苦しんできたショットに光が射す場所となった。その秘密について聞かれると、スイング時に“チャー・シュー・メン”のリズムを頭で唱えて振っていることを明かし、話題になった

■「良い方の調子に乗っていければ(笑)」
海外転戦5試合目となった「ショップライトLPGAクラシック」を27位タイでフィニッシュ。これで3試合連続の予選通過を果たしたが、「調子に乗らないようにしないと」と気持ちを引き締めることは忘れなかった。しかし、状態が上向いてきた手応えは十分。「良い方の調子に乗っていければ」と笑顔で締めくくった

■「もう捨ててもいいんじゃないかと思う」
海外転戦ラストマッチとなったメジャー大会の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」は58位タイで終了。大会後の会見で“メジャーチャンピオン”という肩書に対する意識を聞かれた時の答えがこれだった。「技術で私よりレベルが高い人が何百人、何千人といる。こっち(米国)で戦うとしたらメジャーチャンピオンという言葉を捨ててもいいと思ってました」とその理由について話した

■「自分でもできすぎ。出来杉君ですね(笑)」
国内の年内最終戦となった「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を3位で終え、勢いをつけ渡米。すると「全米女子オープン」でも躍動した。初日を3アンダー・2位タイと好発進。「きょうは100点でいいです、ふふふ。100点じゃないと、100点以上ですね」と満面の笑みを浮かべた。ショット、パットともに好調で「この難しいコースでこれだけのスコアが出せるとは思っていなかった」。そしてこの驚きを「出木杉君」と表現した

■「一番上にいる奇跡、楽しんでいただけるとうれしいです」
全米女子オープン2日目。ここで6バーディ・2ボギーの「67」とスコアを4つ伸ばすと、トータル7アンダーの単独トップに立った。ラウンド後、眠い目をこすりながら日本で応援するファンへのメッセージを求められると、こうコメント。「120点!」と振り返る1日となった

■「きょうは足が5センチ浮いた状態…、ドラえもんの気分です(笑)」
2位に3打差でスタートした3日目、ムービングデーの難コンディションに苦しみスコアを3つ落とした。首位は守ったものの、後続との差は1打に縮まり、ラウンド後にはライトが灯されたコースで日没後まで約45分間の“居残り特訓”も敢行した。その調整を終えた渋野は、「ずっと緊張していた」と地に足がつかない状況だったことを明かし、それを3ミリ宙に浮いているという設定の“ドラえもん”に例えた

■「この悔しい気持ちはアメリカでしか晴らせない。またここで絶対に戦いたい」
メジャー2勝目へ首位で迎えた最終日だったが、「74」と3つ落とし逆転負けを喫した。ラウンド後のインタビューでは、悔しさを表情、そして言葉に出し、来年以降の“リベンジ”を誓った

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