3月4日から行われる「ダイキンオーキッドレディス」で幕を開ける2021年の国内女子ツアー。だが、今年は例年にない特別なことが多い年。ということで「21年の女子ツアーで知っておきたいこと」を予習・復習しておこう。今回は「予選カットライン引き下げ」について。


20年と21年のシーズンが統合されるなか、日本女子プロゴルフ協会(以下JLPGA)は、「より多くの選手に活躍の場を広げられるように」との観点から主催者と話し合い、2月15日時点で14試合の出場人数を増枠した。それに併せて行われたのが、予選カット順位の引下げだ。

これまで予選カット順位は、出場人数に合わせて規定で定められていた(119人以下は50位タイまで、120〜143人は60位タイまで、144人は70位タイまで)。その規定を「2021年に限り、主催者等とJLPGAが合意した場合、決勝ラウンドへの進出人数を増やすことができる」と変更された。

JLPGAのトーナメントでは基本的に決勝ラウンドに進出しなければ賞金はもらえないため、1人でも多くの選手に賞金を分配する狙いもある。ただし、予選カット順位が引き下げられると賞金の分配も変わってくる。細かい計算式は割愛するが、トップ10に入った選手は予選突破人数がどれだけ増えようが変動はない(優勝賞金はほとんどの大会で総額の18%)。一方で、11位以下は予選突破人数が1人増えるたびに0.01%減る計算となる。それだけに、これまで以上に「トップ10」の価値は高まったといえる。

予選カットが引き下げられた大会は、出場人数を増枠した試合もそうでない試合も両方ある。また、日照時間の関係上、増枠大会同様に夏場の試合が多い。例えば、7月の「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」(7月16〜18日)は出場人数も増枠したため、120人出場、予選カットは70位タイまでと4日間大会級の規模となった。

予選突破人数が増えるということは、それだけ多くの選手に優勝のチャンスが増えるということ。19年には申ジエ(韓国)が「フジサンケイレディスクラシック」で7打差を、渋野日向子が「デサントレディース東海クラシック」で8打差を逆転。そういったドラマが生まれる可能性もさらに高くなったということだ。

【予選カットライン引き下げの試合】()内は出場人数とカット順位、※は出場者増枠大会
・ダイキンオーキッドレディス(108人、60位タイ)
・アクサレディス(114人、60位タイ)※
・富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(114人、60位タイ)※
・KKT杯バンテリンレディス(108人、60位タイ)
・中京テレビ・ブリヂストンレディス(108人、60位タイ)
・ニッポンハムレディスクラシック(132人、70位タイ)※
・GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ(120人、70位タイ)※
・大東建託・いい部屋ネットレディス(120人、70位タイ)
・ニトリレディス(120人、70位タイ)
・ゴルフ5レディス(114人、60位タイ)
・日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯(138人、70位タイ)※
・住友生命 Vitality レディス 東海クラシック(108人、60位タイ)
・ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(108人、60位タイ)
・樋口久子 三菱電機レディス(96人、60位タイ)
・伊藤園レディス(96人、60位タイ)

※2月18日時点

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