3月4日から行われる「ダイキンオーキッドレディス」で幕を開ける2021年の国内女子ツアー。だが、今年は例年にない特別なことが多い年。ということで「21年の女子ツアーで知っておきたいこと」を予習・復習しておこう。今回は「賞金女王レース」について。


新型コロナウイルス感染拡大の影響により、20年と21年シーズンが統合となったことで、1シーズンとしては最多の52試合(予定)、賞金総額58億7250万円となった今シーズン。まだ38試合(予定)も残しているが、ここまでの14試合で上位に入った選手の賞金獲得ペースを過去5シーズンの賞金女王と比較してみたい。

過去5シーズン(15年〜19年)の賞金女王の1試合平均獲得賞金(獲得賞金額÷開催試合数)の平均は470万7049円。15年のイ・ボミ(韓国)が約622万円(37試合で2億3049万7057円獲得)と群を抜いているが、16年のボミ、18年のアン・ソンジュ(韓国)が約475万。ほぼこの数字を稼いでおけば可能性はグッと高まるだろう。これを54試合に当てはめると2億5418万646円。さらにアース・モンダミンカップなど賞金額が増えた大会もあることを踏まえると、ボーダーは2億6000万円前後となり、かなり高い数字となる。

これを踏まえて20年の成績を見ると、この数字を上回っているのは3人だけ。笹生優花が1試合平均で670万6512円(9389万1170円)、古江彩佳が646万4499円(9050万2992円)、原英莉花が505万1586円(7072万2208円)と賞金ランキングトップ3のみがボーダーを上回った。笹生、古江は当時とは賞金額が違うとはいえ15年のボミを抜くハイペース。このままいけば、ボミが作ったシーズン最高獲得賞金額も上回りそうだ。

また、達成はできていないが申ジエ(韓国)にも注目したい。ここまでの獲得賞金は4755万3250円で1試合平均獲得賞金は339万6660円だが、出場試合のみの平均獲得賞金額とすると20年では笹生、古江に続く3番目となる594万4156円まで跳ね上がる。しかも、賞金総額2億4000万円の「アース・モンダミンカップ」、同2億円の「ニトリレディス」、「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」の3試合に出場していないにも関わらず、この数字だから驚きだ。21年は4試合目の「アクサレディス」から出場予定と3試合欠場する予定でトップの笹生とは約4600万円の差があるが、まだまだ逆転の可能性は十分にある。

そのほか、賞金ランキング4位の小祝さくらは449万1872円(6288万6208円)。2季連続戴冠を目指す鈴木愛は262万6941円(3677万7182円)。ここまで未勝利と思うようなプレーをできていないが、この3カ月でリフレッシュして心機一転21年に挑めばまだチャンスはある。

振り返れば、19年には鈴木が残り5試合の時点で3817万円もの差をつけられながら3連勝で大逆転したのが記憶に新しい。今年も最後までもつれるのか。そして、新たな女王が生まれるのか。

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