3月4日から行われる「ダイキンオーキッドレディス」で幕を開ける2021年の国内女子ツアー。だが、今年は例年にない特別なことが多い年。ということで「21年の女子ツアーで知っておきたいこと」を予習・復習しておこう。今回はさまざまなトピックで注目を集めそうな選手たちをピックアップ。


若手の台頭が続き、まさに群雄割拠の様相を呈す国内女子ツアー。賞金ランクを見ると1位の笹生優花、2位の古江彩佳はともにルーキーで、そこに3位の原英莉花、4位の小祝さくらと黄金世代2人が続く。7位にもルーキーの西村優菜が名を連ねており、こういった若き選手たちも今後の女王レースを盛り上げる大きな力になりそうだ。

なかでも昨年公式戦で2勝を挙げ、新たな“メジャーハンター誕生”を印象付けた原は、今年も多くの視線を集めそう。飛距離、精度ともに長けたショットが武器だが、昨年12月の最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」ではアプローチ、パターといった小技でタイトルを引き寄せ、プレーの幅を広げた。今年のテーマは「冒険」に設定。さらなるメジャー制覇、賞金女王争いなど、さまざまな局面で話題の中心になりそうだ。

気になるのが、20年を未勝利で終えた鈴木愛。19年の賞金女王は、開幕時期が大きくずれ込むなど変則日程になった影響もあり、本来の調子を取り戻せないまま中断期間を迎えた。賞金ランクでは9位と、しっかり上位につけているものの、昨年の最終戦会場ではふがいないシーズンへのいらだちも口にしていた。しかしオフに1カ月の“ゴルフ断ち”をしたことで、「今はゴルフを自然に楽しめている」とモチベーションも回復した様子。「年間5勝と賞金女王」という目標に向け、沖縄から強者のゴルフを見せてもらいたい。

そして、やはり今年も渋野日向子の動向は多くの人々の関心事になるだろう。21年は日本と米国の両ツアーを行き来することをすでに明言。さらに昨年中止となった秋の米ツアー予選会にも、1年越しで挑戦することが規定路線になっている。今年のテーマに掲げたのは「自分を知ること」。その意味については「いままで人に頼りすぎていた部分があって、自分自身をあまり深く知らないまま生きてきた。アメリカに行って、もっと考えながらゴルフをやらないといけないと思った」と語っている。自問自答の1年が、いったいどのような身を結ぶのだろうか。

一方で、21年は長年ツアーを支えてきた選手の活躍にも期待したい。昨年30歳以上の選手で優勝したのは2勝した申ジエ(韓国)のみ。何度も上位争いに顔を出した上田桃子や、昨年の「伊藤園レディス」3位など復活優勝も近そうなイ・ボミ(韓国)ら、若手の勢いにストップをかける選手の登場を待ちたい。

この他にも、渋野、古江、稲見萌寧らによる東京五輪出場権争いや、安田祐香らルーキーによる“第2波”が到来するか否かについて、また昨年大不振に陥った成田美寿々の復調など、トピックを挙げると枚挙にいとまがない。いずれにせよ今年の週末も、たくさんの話題が女子ゴルフから飛び出してきそうだ。

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