<マスターズ 最終日◇11日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7475ヤード・パー72>

松山英樹はアマチュア時代から含めて10度目のマスターズ挑戦で、グリーンジャケットをつかみとった。過去9回と今回の一番の違いは、目澤秀憲氏というコーチの存在だ。昨年10月、共通のツアーレップを介して2人は米国で出会い、今年から正式に契約を結ぶこととなる。目澤氏は河本結、有村智恵、永峰咲希らを教えているプロコーチだったが、松山がコーチと契約するのは初めて。偉業達成までのプロセスをマスターズ直後の目澤氏に直撃した。


――松山プロが日本人初のマスターズ優勝を成し遂げ、目澤さんはコーチとしてそばにいるわけですが、いまの率直な気持ちを教えてください

「TPI(米国レッスンライセンス)の資格を取ってから、コーチングの道を目指してやってきましたが、素晴らしい選手に巡り会えて、このような機会に携わることができ、コーチとしてやってきて良かったと思っています」

――目澤さんが松山プロと契約して取り組んできたことは?

「コーチに就いた当初は私と松山選手本人の理想とのズレがありましたが、試合の映像やショットデータなどを見ながら、この2カ月は色々なことを日々話し合ってきました。私自身も2カ月半という時間、1人の選手をフルサポートするのは初めてだったので、とにかく色々な事を一つひとつ解決してきた事が、今回の優勝に繋がったのではないかと思っています」

――松山プロは自分の求めるプレーの理想が高いために、悩むことが多いように思います。そこに関して、目澤さんからメンタル的なアドバイスはあったのでしょうか?

「私自身がメンタルコーチではありませんので、詳しいことはお答えできませんが、松山選手と取り組むなかで、あくまで想像ですが、ミスの要素が『これかな』って理解しながらラウンドを進めていけるようになったのではないでしょうか」

――松山プロはずっとパッティングの不調に悩まされていましたが、マスターズでは復調したように見えました。どんな点を修正されましたか?

「具体的な内容はお答えできませんが、様々な測定器を取り入れ、データ分析を始めました。そのデータから弾き出された数値を基に、松山選手と話し合いながら一緒にアイデアを出していっている状況です」

――今後“チーム松山”として目指していくタイトルや目標があったら教えてください。

「松山選手を中心に、早藤(将太)キャディやトレーナーの飯田(光輝)さん、高いレベルの能力を持っている方々と一緒に多くの時間を過ごしています。個々が松山選手を支えるのは当然ですが、サポートする皆でスタート前やホールアウト後に情報を共有して高め合っている最高のチームです。

松山選手本人が目指していることにどれだけ近づけられるか。またコーチとしてもPGAツアーでの多くの経験や他のコーチとのコミュニケーションを通じて、マスターズで見せた『日本人でも海外メジャーを制覇できる!』という事実を、より多く増やしていけるよう選手をサポートしていきたいと思っています」

■目澤秀憲
めざわ・ひでのり 1991年2月17日東京都生まれ。日本大学ゴルフ部出身。世界最先端のゴルフ理論に精通し、16年には日本に数名しかいない、TPI(Titlist Performance Institute)Level3 GOLF & JUNIORを取得。河本結・河本力の姉弟や、有村智恵のコーチを務める。そして今年から松山英樹と契約し、さらなる飛躍が期待される若手プロコーチの一人。

<ゴルフ情報ALBA.Net>