<東京五輪ゴルフ競技(男子) 2日目◇30日◇霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)◇7447ヤード・パー71>

雷雲接近のため、この日2度目の中断を告げるホーンが鳴ったのは、最終18番で4メートルのバーディパットを沈めた直後だった。これでこの日8つスコアを伸ばした米国代表のザンダー・シャウフェレ。トータル11アンダー、暫定ながら首位に躍り出た。


「いい流れに乗れた。まだホールが残っていればよかったのにと思えるくらい。とにかくホーンの前にあのバーディパットを決められてよかった」。前日、オーストリアのセップ・ストレイカがマークした五輪記録タイの「63」に並んだと同時に、再開のために翌朝早くからコースへと戻る必要がなくなったのも大きかった。

最初の中断も、シャウフェレに動揺はなかった。6番でイーグルを奪い波に乗ったが、そこで2時間20分空き、再開直後の7番でボギー。それでも続く8番でバーディで息を吹き返した。「あのバーディが大きかった」と振り返ったが、それだけでは終わらなかった。

折り返した後半も14番のパー5でイーグルを奪い、上がりは3連続バーディ。「優勝するためには、大会の半分を終えていい位置にいることも大事だが、これから」と気の緩みはないものの、気分は上々だ。

まだまだ半分とはいえ、初体験の五輪ゴルフ。気持ちの面では、なにか違うのか。そんな質問が記者から飛んだシャウフェレだったが、「通常のトーナメントも五輪も勝ちたいということに変わりない」という。とはいえ、勝利を逃しても銀メダル、銅メダルで表彰されるというのは、ゴルファーにとって想像できないものだ。

そうはいっても、国の代表で出場する五輪でメダルを獲ることはやはり別格。「どの色のメダルだとしても、国にとってはそれは光栄なことだし、うれしいことだと思う」と、あくまでも一般論で返すが、いまのシャウフェレの頭の中には優勝の2文字も、金メダルのこともない。「みんな先のことばかり聞くけど、それはあくまでも結果なんだ。賞金もそうだし、メダルのこともそう。自分のできるベストを尽くして結果が出れば、そのときにまた聞いてほしい」。

メダルを懸けて戦う五輪。優勝を目指し戦うゴルフトーナメント。銀メダル、銅メダルの価値について、今の段階では表現できない。もしシャウフェレが金メダル以外のメダルを獲得したとしたら、どんな感情が芽生えるのか。

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