<ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント! 3日目◇23日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7071ヤード・パー71>

ISPS所属のホストプロ、稲森佑貴は7バーディ・ボギーなしの「64」をマーク。トップと3打差のトータル15アンダー・8位タイに順位を上げて、あすの最終日を迎える。この3日目は平均330ヤードの飛ばし屋ルーキー・河本力と同組。6季連続でフェアウェイキープ率1位を誇る稲森との“ホコタテ対決”となった。


「向こうが飛ぶというのはわかっていたので、『いってらっしゃい』という感じでした」と稲森。2番パー5では両者の違いがはっきりと現れた。セカンド地点で稲森はグリーンのフロントエッジまで残り240ヤードで、河本は338ヤード飛ばして、残り160ヤード地点。約80ヤードも置いていかれた。しかし、そこから稲森は3番ウッドでグリーン手前の花道まで運び、きっちりアプローチを寄せてバーディ。河本はアイアンで2オンを狙ったが、右手前のガードバンカーに刺さって目玉となりパーだった。

河本はパー5をまるでパー4のように2オンを狙ってくる。それに対し、稲森は残りの5番と16番のパー5でもしっかり刻んで3打目勝負。5番では「残り125ヤードをピッチングでちょっと抑えて打って」バーディを奪い、16番は「ピンまで80〜90ヤード残してサンドウェッジのフルショット」。このバーディパットは外したが、稲森はリズムを崩すことなく自分の最善のマネジメントを貫いた。ちなみに、きのうのフェアウェイキープ率は100%。この日はパー3を除く14ホール中13ホールでフェアウェイをキープしたが、9番ホールだけ右のラフに外して悔しそうにしていた。

おそらくツアーNO.1の飛ばし屋であろう河本と回っても動じないのは、稲森に“獲得免疫”があるからだ。昨年の「WGC−ワークデイ選手権」最終日に米国男子ツアーNo.1の飛ばし屋、ブライソン・デシャンボー(米国)と回っている。「最初から調子が狂いました。最大で100ヤード置いていかれました」とそのパワーに圧倒された。ドライバーの飛距離もさることながら、「230ヤードを6番アイアンで打つんです。僕は5番ウッドですよ」。異次元のプレーを目の当たりにした稲森は完全にリズムを崩し、「78」を叩いている。

「一回デシャンボーを味わっているので(きょうは)気にならなかったです。デシャンボーはこのコースのパー4はほとんど乗せてくるんじゃないですか。本気出したら420ヤードくらいですよね。通常で370ヤードというのを体験済みなので。タテに関してはもうしょうがない。(きょうは)あんまり置いていかないでーって感じ(笑)。僕は(グリーンの)遠くから遠距離砲で行きます」。稲森はタテの距離で離されても、ヨコの精度では誰にも負けない。

あすの最終日に向けては、「ホストプロとして上位争いするのはスポンサーさんへの恩返しだと思う。このまま上位争いをして、さっき半田(晴久)会長とも『チームISPSでプレーオフをしたら面白いね』って話をしました。僕以外にもISPSの所属プロがいると思うので、みんなで盛り上げつつ、良い争いができればいいんじゃないかな」と、自分のゴルフでバーディラッシュを狙う。(文・下村耕平)

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