<中日クラウンズ 初日◇28日◇名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>

“超”が付くほどの高学歴選手が現れた。プロ3年目、ツアーデビュー戦となった上田敦士が出だしの1番パー4で98ヤードの2打目を入れるなど、1イーグル・4バーディ・2ボギーの「66」をマーク。首位と5打差の9位タイで滑り出した。


愛知県屈指の進学校、東海中・高校を卒業した上田は、東京大学、京都大学などと並ぶ旧帝大の1つ、国立の名古屋大学に進学。6年かけて今年3月に卒業したが、創部60年以上の名古屋大学ゴルフ部初のプロゴルファーといわれており、大学ゴルフ部OBからは「最初で最後だろう」といわれる異色の高学歴である。

中学1年からゴルフを始めた。有数の進学校だったが、「ゴルフばっかりやっていた」。高校のゴルフ部を引退した10月からクラブをペンに持ち替えて、受験勉強に専念。「地頭が良かったみたいです」とわずか3カ月で、「センター試験と面接だけの指定校推薦のような形」で名古屋大学に合格した。

ゴルフばっかりやっていた、というだけあり、「愛知県ジュニア」や「中部学生ゴルフ」などのタイトルを持ち、「日本アマ」(44位タイ)や「中日クラウンズ」、「東海クラシック」といったツアー出場経験もある。

大学進学当初は「ゴルフがうまくなりたい」とだけ思っていたが、転機は中日クラウンズだった。2017年、大学2年の頃に主催者推薦で初めてツアーに出場。「緊張はしますけど、ギャラリーの前でプレーして応援してもらえるのが楽しくて」と、華やかな舞台の経験から、プロゴルファーの道を目指すようになった。

ツアーの出場権をかけたクオリファイングトーナメント(QT)は、2019年から毎年受験している。いずれも最終QTの前で落選し、下部を含めてツアーに出場できる権利は獲得できていなかったが、今回は主催者推薦で思い出の地に立った。

最初のホールでイーグルとド派手なデビュー。2番ホールはティショットを右に曲げたものの、木に当たってコース内に戻り、バーディ奪取につながるラッキーもあったが、「大好きなプロ」という藤田寛之との同組も奏功した。これまでもラウンド経験はあるが、「藤田さんと一緒に回るとパッティングが入るんです」とパットの名手・藤田のいい影響を受けて順調にスコアを伸ばした。

「今年はこの大会(中日クラウンズ)の決勝進出とQT突破が目標です。主催者推薦ですので、しっかり予選を通りたい」。あすも藤田と同組。好影響を受けてさらに上位進出を狙う。(文・小高拓)

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