ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回はワールドレディスサロンパスカップが行われる茨城ゴルフ倶楽部(茨城県)から。




グリーン上でボールを拭くことは出来ても、それまでの道筋でボールに泥がついてしまうことはよくあること。いいティショットを打つことができても、前日に雨が降るなどして地面がやわらかくなると、ボールに泥がついてしまう。

植竹希望もその状況に立たされた。先週千葉県で行われた「パナソニックオープンレディース」の最終日最終18番パー5。フェースが当たる面は無事だったが、構えたところからみてトゥ寄りに泥がついた球を打たざるを得なくなった。

ピンは右手前で、風は左からのフォロー。優勝争いに加わっていなかったことから、『2オンを狙わないで刻もう』と考えた植竹だったが、選手を一番近い位置で支える“キャディ”はクラブを手渡してこう言った。

『この5番ウッドでカットボールを打って』

このとき植竹のキャディを務めたのはツアープロの津曲泰弦。「なんで左から風が吹いているのに、カットボール(右に曲がる球)なんだろうって」。植竹は戸惑ったが、津曲は続けてこう主張した。

『ここに泥がついていたら絶対に左に曲がるから。お願いだから信じて打ってみて』

言われたままにカットボールを打ったら、ドローの球筋を描いて2オンに成功。バーディで締めくくった。

「面白いですよね。スライスが出るんじゃないかってくらいカットに打って左に曲がったので、本当に驚きました」。それぞれのライから様々な打ち方を教えてくれた津曲に対して感謝するとともに、勉強になったと感慨深げに話す。

今大会で植竹のキャディを務めるのは、10年に丸山茂樹プロ専属キャディを務めたベテランの関根淳氏。果たして今大会ではどんな発見があるのか?

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