毎週白熱した戦いを見せる女子プロたちの使うクラブが気になるところ。ティーチングプロ兼クラブフィッターのQPこと関雅史が、開幕戦で使用したセッティングを解説する。今回は昨年の「ほけんの窓口レディース」でツアー2勝目を挙げた大里桃子。1998年生まれのいわゆる黄金世代。2018年の「CAT Ladies」では、プロテスト合格から23日で初優勝を遂げ、ツアー最短記録の保持者でもある。


ショット巧者の大里桃子は、身長171センチの長身を活かしたダイナミックなスイングが持ち味。キャディバッグを覗くとスイングの特長に合ったクラブの流れとQPは分析する。ドライバーは『TOUR B X』、アイアンは5番からピッチングウェッジまで『TOUR B 201CB』といずれも契約するブリヂストンのモデル。「ウェッジも含めてドライバー、アイアンも本格派のモデルですが、大里さんのパワーなら十分に性能を発揮できているでしょう」。

注目はフェアウェイウッドとユーティリティだ。契約外のクラブだが使用モデルを見るだけでも「アタックアングル(入射角)が上から来るタイプですね」と。いわゆるダウンブローの度合いが強いスイングの持ち主とわかる。

「フェアウェイウッドはピンの『G425 MAX』を3本入れています。これはフェアウェイウッドの中でもヘッドの重心位置が深いモデル。またハイブリットは『G410』。ピンの特長ですが、FP値(シャフトの中心線とフェース下部のリーディングエッジの距離)が少ない要するにグースです。いずれもダウンスイングで上からクラブが下りてきても、球が上がりやすくなります。大里さんはもともと低い球を打ってラインを出していくタイプですが、ヘッドの特長を生かしてラインも高さも両立していると想像できます」と解説する。

また、シャフトにもこだわりを感じるという。ドライバーとフェアウェイウッドは『クロカゲ』で手元しなりのモデルを使用。「ダウンスイングで手元側がしなることで、クラブは上から入れやすくなる。打ち込むスイングと、手元側がしなるシャフトでボールが上がる要素はありませんが、大里さんにとって振り心地がいいのだと思います。逆に、打ち込むタイプの選手がボールを上げやすくするために先端がしなるシャフトにすると、振り心地が悪いというケースも多い。大里さんは深重心のヘッドを選ぶことでボールの上がりにくさを解消しています」。

フェアウェイウッドは打ち込むか払い打つか、スイングイメージは分かれる。打ち込むイメージが強い人はFP値が小さめ、払い打つタイプにはFP値の大きいヘッドが合う。スイングタイプに合わせてヘッド形状やシャフトを選ぶ方が、イメージ通りの球筋が打ちやすくなる。


■大里桃子のクラブセッティング
1W:ブリヂストン TOUR B X(9.5度/クロカゲ XD 60S)
3,5,7W:ピン G425 MAX(14.5,17.5,22度/クロカゲ XT 60S)
4U:ピン G410ハイブリッド(22度/N.S.PRO 950GH neo S)
5I〜PW:ブリヂストン TOUR B 201CB(N.S.PRO 950GH neo S)
50度:ブリヂストン TOUR B BRM(N.S.PRO 950GH neo S)
58度:ブリヂストン TOUR B BRM(DG S200)
PT:ピン TYNE 4
BALL:TOUR B XS Just-in Alignment

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