<AT&Tバイロン・ネルソン 最終日◇15日◇TPCクレイグランチ(米テキサス州)◇7468ヤード・パー72>

マスターズ以来、およそ1カ月ぶりに試合に復帰した松山英樹は、最終日に10アンダーをマークしてトータル24アンダー。優勝したイ・キョンフンに2打差の3位タイと猛追を見せた。今週開催されるメジャー「全米プロ」を良い形で迎えられそうだが、気になったのはドライバーのシャフト。松山は長年、オレンジのTour AD『DI-8 TX』を使ってきたが、今大会では青いシャフトに変更されている。その経緯について、グラファイトデザインのツアー担当、高橋雅也氏に話を聞いた。


「松山プロはスイングを変えている影響でヘッドの重心位置や、シャフトの長さの調整を行っています。現在のスイングとクラブでは、『DI』だとちょっとイメージが湧かないということで、『BB』を使ってみたいという感じらしいです」

青いシャフトの正体は、いまは生産中止となっているTour AD『BB-8 TX』だった。では、『DI』から『BB』ではどんな変化があるのだろうか。「系統的にはさほど変わらないと思います。どちらも先端側がしっかりしたシャフトで、『BB』のほうが『DI』よりも先端の硬い部分がちょっと長いというか、その分キックポイントが手元側に寄ってきています。ですので、手元側のしなりを感じやすいのが『BB』です。ちょっとたまったほうが気持ちがいいのか、その辺は本人から話を聞けていないのでわからないです」と高橋氏はいう。

松山は日々、様々なバリエーションのクラブをテストしている。そのなかで、いま自分にとって最良な一本をチョイスしているのだ。「練習日にはいろんなシャフトをテストしますけども、これまでは本番になると『DI』に戻っていました。『DI』を超えなければ換える必要がないというのが本人の中にあるようです。そのときのイメージが合わなければ、なかなかGOサインは出ませんね」。(高橋氏)

『DI』に絶対の信頼を置いていた松山が、なぜ『BB』を試そうと思ったのだろうか。「彼はうちのシャフトのヘビーユーザーなので、このスイング、このタイミング、この球筋だったら、『BB』がいいなと、頭の中や体の中にあったんでしょうね」と高橋氏。松山自身が蓄積している記憶のデータのなかから、『BB』という選択肢にいたったようだ。

「62」をマークした最終日のフェアウェイキープ率は10/14で71.43%をマーク。ドライビングディスタンスは320.3ヤードと、どちらも4日間で最高の数字を残した。全米プロ開幕の時点で、松山が握っているシャフトはオレンジなのか、それとも青なのか、気になるところだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>