<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 最終日◇5日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇7352ヤード・パー71>

大会初日から「JGTO YouTubeチャンネル」で1番パー4のライブ中継を行っていた。その映像の中で弾道計測器「トラックマン」を使用して、各選手のティショットの弾道や飛距離データも表示していた。第3ラウンド、ドライバーを使った石川遼のキャリーの飛距離は295.9ヤードで、ボール初速は78.9m/sだった。


「あれはちょっと振ってみようかなと。唯一、1番ホールだけ振りました。いいタイミングで弾道的にはストレートドローの感じでした」。最終日は首に痛みがあり、林に入れる「へなちょこショットになってしまった」と苦笑いしたが、第3ラウンドの“295.9ヤード”には、ある手応えを得ていた。

この2年間、ドローボールを打てるスイングに形を変えて、最近はスイングを固めることに注力している。今大会ではフェードボールを求められるホールではフェードを打つこともあったが、基本的にはドローボールを打つ。「自分の体のポジションとか、クラブのポジションをしっかりコントロールしています。その場合、ドライバーのキャリーは280から285ヤードぐらい」。多くのホールではバランスを崩さないようにスイングスピードを抑えて振っているが、第3ラウンドの1番ホールはそのリミッターを外した。

「今までは振りにいったときにちょっと引っ張ったり、ちょっとフェード目の球が出たり、スイングプレーンがだいぶ変わっちゃうと思っていました。(第3ラウンドの1番ホールは)9割ぐらいの感じで振っても、スイングが悪くなっていないのはよかったですね」。

最終日の9番パー4も9割に近いスイングで振り、「フォローの風もあったけど、キャリーで295ヤードぐらい出て、2打目はウェッジで寄せてバーディが獲れました」という攻め方もできた。

「飛距離は本当に伸ばしていきたいし、実際、振った時にスイング自体も平均的によくなっていて、飛距離を出せている。これからスイングを固めていって、スイングの精度を落とさずに飛距離を上げていくことが、今年から来年にかけてやっていきたいこと。ゆくゆくは2つ目のギアを持てると面白いかなと思います」。

決してすぐに295ヤードを求めているわけではない。「スイングを固めるのも楽ではなくて、日々注視していかないといけない。もう少し、あと何試合かドライバーのスイングの感触やタイミングを意識してやりたい。自分のスイングやタイミングが出来上がっていないので、それを繰り返してやっていくために、まだ数試合は必要かなと思いますね」。まだまだスイング作りの途中。その過程の中で、実戦でも振れることを確認できた295ヤードといえる。

最終日は「69」と2つ伸ばして、トータル1アンダー・28位タイで終えた。「よくも悪くも最近は波がない。7割、8割のショットが許容範囲以内で打てている。少しずつ前進できている感じで、前向きにとらえている」。

マネジメント的な面から“行っていいラフ”、“行っていいフェアウェイバンカー”と明確にしている。フェアウェイキープ率が悪くても、許容範囲と設定したところに飛んでいれば問題はなし。その割合が増えてきているという。数試合後、スイングが固まり出した時にツアー18勝目が近づいているのかもしれない。

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