<ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 初日◇9日◇麻生飯塚ゴルフ倶楽部◇6809ヤード・パー72>

前週の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で、ショットをビタビタとピンにつけて、最終日に猛追の単独2位。メジャー初優勝に目前まで迫った大槻智春が、この日も上位に顔を見せた。11番パー3でのホールインワンを含む3イーグル・3バーディ・2ボギーの「65」。7アンダー・単独3位で初日を滑り出した。


インスタートの10番でいきなりボギーを叩くも、11番パー3でホールインワンを達成。「スタートから2ホール目のことなので、調子がいいとかいえる感じじゃないのですが…。手応えはありました」。

スタートホールでのボギーはティショットが左のラフに行き、セカンドショットはピンを狙えず、転がして前に出すも再度ラフにつかまった。そこから寄らず入らずのボギー。続く11番184ヤードのパー3、7番アイアンで打ったティショットはピン手前3〜4メートルに落ちてカップイン。ツアーでは自身初めてのホールインワンだった。

18ホールで3つのイーグルは、ツアー最少記録タイ。それでも、「イーグルを3つ(ホールインワン含む)獲ってこのスコアは、よくはありません。パターが入らなくて、ショットでしか入らないんじゃないかと思うくらいでした。ツアー選手権はフィーリングがよかった。その感じに普段から近づけられればいつも上位で戦えるのですが、きょうはあまりイメージ通りとは言えません」と、喜びよりも反省を口にした。

グリーンの傾斜がやっかいで、攻める者を翻弄(ほんろう)する麻生飯塚ゴルフ倶楽部。パッティングは繊細なラインを打たなければならないシビアな場面が多く、「ショートすることが多かった」という。

とはいいながらも、3年ぶり2勝目を狙える好スタート。意気込みを問うと、「基本、やることは変わりません。上だけを見るのではなく、状況をよく見てしっかり考え、一打を大事にしていきます」と話し、前週の最終日に17番で「あいまいに打ってしまった」というセカンドショットを例に挙げた。

「ボギーでもいいと思いながらも、バーディは獲りたい」と揺れる気持ちで打ったショットは、グリーンに届かず池へ。痛恨のダブルボギーを叩いてしまった場面だ。結果、メジャー初優勝を逃したわけだが、その状況を冷静に反省しての振り返りだった。

そして「このコースはティショットが大事になってくると思います。僕はドライバーが好きでよく使うんですけど、アウトコースはドライバーが打てないコースが多く、きょうも打ったのは2ホールくらい。距離は長くないのですが、ティショットの置きどころでセカンドショットの難易度が変わってくる難しいコース。3日目を終えて上位にいれば、狙っていきたいと思います」と慎重なコメントを口にしたことからも、前週の単独2位、この日の単独3位発進で調子に乗ることなく、己のゴルフを寡黙に見つめているのがうかがえた。

ショットが絶好調だから勝てるというわけではない。調子は今ひとつだといいながらも、勝利するプロはいる。それがゴルフという競技の不思議なところ。残り3日間、大槻のプレーから目が離せない。(文・河合昌浩)

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