<宮里藍サントリーレディスオープン 最終日◇12日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6527ヤード・パー72>

じわりじわりと差を詰めて、最後は頂点に立った。「68」、「71」、「69」とアンダーパーを並べて、山下美夢有は最終日を迎えた。4打差4位タイからスタートすると、ボギーなしの4バーディで「68」をマークし、今季2勝目を“逆転”で果たした。


5月の国内メジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」では“完全優勝”で今季初Vだったが、今回は違う。「追いかける立場のほうが、攻めていくしかない。守る感じではないので、サロンパスに比べたらプレーしやすいなと思いました」。14番で151ヤードから1.5メートルにつけてバーディとすると、単独首位でスタートした藤田さいきをとらえ、同ホールを藤田がボギーとしたことで、一気にかわした。

大阪出身の山下にとって、兵庫県開催の今大会はまさに地元。「帰ってきたなという感じ。テンションが上がりました」。父母弟妹の家族に加え、いとこ、高校の同級生、ゴルフ部の後輩、ゴルフの友達、会社の方々など「20〜30人」の応援団を含めた、5176人のギャラリーの声援が山下を後押しした。「心強かったです。関西で優勝できたのが一番うれしいです」と、今季初めて関西で行われた試合で、目標のひとつでもあった“年間複数回優勝”を遂げた。

コースセッティングを担当し、今大会のアンバサダーを務める宮里藍も、山下の強さをこのように語る。「タフになってからのコースマネジメントが徹底している。打ち分けたり、無理をせずにしっかりとチャンスを作る。難しくなればなるほど、そこに徹することができる印象ですね」。ちなみに優勝したワールドレディスサロンパスカップ、そして最終日最終組でプレーして3位タイで終えた「ブリヂストンレディス」は、宮里がイベントを行うなどトーナメントに訪れている大会。もしかしたら、目に見えない“縁”があるのかもしれない。

今大会を終え、メルセデス・ランキングと賞金ランキングはともに2位に浮上した。「まだまだ始まったばかり。(シーズン)前半なので、もっと優勝を目指していきます」。ランキング1位に立つのは同期の西郷真央。「わたしも負けない」と、力強く意気込んだ。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>