6月の「全米女子オープン」で、アマチュアながら決勝ラウンドに進出して49位タイに入った話題の現役女子高生、馬場咲希(日本ウェルネス高校2年)。その後、7月の「全米女子ジュニア」ではベスト32、今週行われている「全米女子アマ」でも、ストロークプレー方式の予選ラウンドを突破し、マッチプレー方式の決勝トーナメントに進出している。


馬場といえば175cmの長身からドライバーでは平均270ヤード飛ばし、和製ネリー・コルダの異名も持つ。意外にもそのスイングはコンパクトで、飛距離の出やすいドローボールではなく、「プッシュのミスが出にくく、アイアンの距離感もが安定する」という理由でフェードボールを持ち球とする。10日(水)発売のゴルフ雑誌ALBA850号では、フェードをマスターするために、馬場が日頃から行っているドリルについて語っているので紹介しよう(※馬場咲希選手はボランティアで取材に協力していただいています)。

「一番練習するのはコンパクトなトップからミドルアイアンで打つドリルです。ダウンスイングからインパクトにかけて左のお尻を引いて、フォローでは手元をインに引くことを意識しています。腰の回転が止まると、手元が浮いて右プッシュが出る。体の回転で振れれば、手元をインに低く振り抜けて、つかまったフェードボールが打てるんです」

普通にアドレスして、手元を右肩よりも高く上げない小さなトップから打つだけのシンプルなドリルだが、左尻を引くことによって、ふところにスペースができて、低くインサイドに振り抜けるようになる。大きなスイングで助走が長いほど、当てにいったり手元で調整できてしまうが、小さいスイングでは余計な動きは即ミスに。体の動きを確認するにはもってこいのドリルなのだ。実際、馬場のドリルを見てみると、トップはコンパクトだが、フィニッシュはしっかり最後まで振り切っている。

「この練習をしたら、飛距離が伸びるようになりました。朝のウォーミングアップでもいつも行うようにしています」。小さな助走距離から最大パワーを引き出すことで、胸の前から手元が外れない、効率的なスイングを身に着けた。

若い女子ゴルファーほど柔軟性が高く、トップが大きくルーズになる選手が多いが、馬場は現時点でまったく緩みがない。今週の全米女子アマでどこまで勝ち進むのか、そして将来どんな選手に成長していくのか、期待せずにはいられない。

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