<ANAオープン 事前情報◇14日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7063ヤード・パー72>

米国を主戦場とする小平智がシーズンを終えて帰国し、昨年の「カシオワールドオープン」以来となる国内男子ツアーに出場する。世界最高峰の舞台でもまれて成長した姿を見せるとともに、国内ツアーの来季シード権確保の戦いが始まる。


久しぶりの国内ツアー登場でプロ仲間から「おかえり」の声を多くかけられる。ゴルフ場では米国での話に花を咲かせたり、夜は仲間と息抜きを楽しむ。「米国だと誰にも見られていない感じがしますし、『おかえり』とかいわれると緊張します」と話しながらも、リラックスムードで本戦を迎えられそうだ。

小平は米ツアー初優勝を遂げた2018年から主戦場を米国に移した。2020-21年シーズンにフルシードを失い2021-22年シーズンは“準シード”という立場で、レギュラーと下部ツアーを掛け持ちしながら1年間戦った。出場試合数は17試合と前シーズンより10試合少なかったが、フェデックスカップポイントランキングは163位。LIVゴルフ組の離脱もあり、最終的には146位で新シーズンも“準シード”のカテゴリーからシード復活を目指すことになる。

試合に出られるか出られないか分からないことが多い1年だったが、「そういう緊張感の中でできたのはいい経験が出来ました」と振り返る。シーズン後半は60台のラウンドも多く、「調子自体は昨年より格段によくて思ったように回れるラウンドが多く、楽しかったです。昨年より少ない試合数でこの順位は自信になりましたし、成長を感じます」。ショットの精度やショートゲームのバリエーションが増えるなど、レベルアップを実感できた1年だった。

スコアを出せるようになった要因の一つが「運命のパター」を見つけたことという。その出会いは7月の「ジョン・ディア・クラシック」。スコッティ・キャメロンのツノ型マレット『ファントム X 7.5』だ。「見た瞬間に座りがよくてきれいな顔で、真っすぐ構えられました。使い始めてからアドレスが良くなって安定しました。パターのお陰で全部がよくなってきた感じです」。長年ブレード型をエースとしてきたが、「久しぶり」にマレット型がエースとなった。

小平は18年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」優勝の3年シードは今年が最終年のため(20年と21年はシーズン統合のため22年シーズンまでのシード)、今季賞金シードに入らなければ来季の出場権を失うことになる。新シーズンも米国が主戦場となるが、一時帰国の間に国内ツアーのシード権の確保を目指す。「優勝して複数年(2年シード)を獲りたい。そしたら心置きなく(米国に)行けるので」。昨季は国内7試合で賞金シードを確保してその実力は証明済み。

今大会は優勝争いを演じて4位タイに入った17年以来の出場となるが、「セパレートされた好きなコース」と相性のいい大会で優勝も視野に入れる。世界最高峰の舞台でもまれて成長し、運命のパターとともに今季国内初戦で暴れる。

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