<ANAオープン 3日目◇17日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7063ヤード・パー72>

石川遼は31回目の誕生日を祝うかのようにロングパットを沈めて2イーグルを奪うなど、この日のベストスコアタイとなる「68」をマーク。前日の12位タイから首位と6打差の5位タイに浮上。ロングゲームの精度を課題の一つとする石川は、この日は4つあるパー5で2イーグル・2バーディを奪うなど理想的なプランでスコアを伸ばした。


5番パー5はドライバーでフェアウェイをとらえると、2打目の5番アイアンは「めちゃくちゃいいショットを打って」ピンの奥10メートルに2オン成功。下りの右に曲がるラインを流し込んでイーグルを奪取し、ギャラリーの大歓声にパターを高々と上げて応える。

9番パー5は2打目をグリーン手前に運び、2メートルに寄せてバーディ。12番パー5は、ピンまで250ヤードを3番ユーティリティで打ち、「ピンの右奥か少しこぼれてもいいぐらい」の狙い通り右奥12メートルに乗せると、こちらも1パットで沈めて、2つ目のイーグル。

17番パー5は、ティショットを左サイドのフェアウェイをとらえて、ピンまで244ヤードの林越えの2打目は3番ユーティリティでピン左奥に2オン成功。1ラウンド3イーグルはツアー記録タイ。「3つ目を獲れたら最高と思いましたが、ちょっと狙ってしまって強く入ってしまったのが残念」とボールはわずかにカップをそれて2パットのバーディ。ツアー記録には並べなかったが、1ラウンド2イーグルは自身では2011年の「ミズノオープン」の第3ラウンド以来3度目となった。

ただイーグルは副産物。「いかに4(バーディ)を獲るかを意識している。5番も12番も2打目をベタピンにつけるのは望めない状況。理想のところに乗せて、あとはパッティング勝負と思っていました」。ロングパットはなかなか狙っても入るものではない。5番、12番、17番はグリーンに運ぶまでの過程には好感触を得た。

この日はパッティングのタッチが合って10メートル級のパットを3度沈めたが、2〜3メートルのチャンスでラインがひと筋違ってモノにできないところもあった。「ゴルフの状態は全体的に悪くない」と上位との差をジワジワと縮めてきた。

トップに立つのは大会2勝を誇り、ツアー通算21勝の池田勇太で、トータル18アンダー。「あと18ホールあるっていうのは勇太さんも思っているだろうし、他の選手たちもまだあるぞって気持ちの選手も多いと思う。正直、自分もその一人」と首位の座を意識する。「(池田は)一番トップにいて崩れなさそうな人なので、自分のゴルフに集中して、勇太さんの数字(18アンダー)にいつ自分が届くかだと思う」とスタートダッシュを決めて、まずは18アンダーを目指す。

ロースコアの戦いが予想されるが「追いかける側では1人、2人はいい流れをつかむ選手はいると思うので、自分もそこに名を連ねたい。いい内容を目指してバーディチャンスを多く作りたい」。自身も歴代覇者の一人。首位との差は小さくないが、3年ぶり優勝も夢ではない。(文・小高拓)

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