<伊藤園レディス 初日◇11日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741ヤード・パー72>

今週優勝すると、他の選手の結果次第では2022年シーズンの年間女王に輝く可能性がある山下美夢有が、6アンダーをマークし単独トップに立った。耐える場面もあった一日だが、終わってみればボギーフリーのラウンドに。メルセデス・ランキング(MR)1位の実力を、千葉のギャラリーの前で見せつけた。


「ショットのブレがあった」と前半を振り返る。スタートホールの1番から、2メートルと微妙な距離で「難しい(スライス)ライン」のパーパットを残す立ち上がりになった。しかしこれをしのぐと、4番、5番でともに2メートルを沈める連続バーディ。ところが、そこからも順調とはいかない。

「パーオンしないホールでも、アプローチで寄せてパーを拾えたのが大きかった」。振り返るのは9番パー4だ。残り162ヤードからの6番アイアンの2打目は左に曲がり、ピンまで20ヤードほどが残るグリーン奥にこぼれた。それでも、この下りに打つアプローチを58度のウェッジで寄せきってパーセーブ。すると11番で30センチに寄せて奪ったものなど、後半の4バーディにつながっていった。

スイングのリズムが早くなることで生じた「ブレ」も、ラウンド中に修正。「最近は合わせるパットが多かった。今週はしっかり打つようにしています」と、グリーンでのアグレッシブさも取り戻しての快ラウンドだった。「かわいいです(笑)。2個下ですけど、話しやすくてかわいらしくて」と話す同組の19歳ルーキー・川崎春花を“癒しの存在”にしながら、スコアを伸ばしていった。

初日を首位で終え、初の女王戴冠に前進したが、相変わらずそのことは「意識はしなかった」。伸ばし合いの戦いになると踏み、アンダーパーで回ることだけを心がけてのプレーが続いた。

首位とはいえ、3打差以内に24人がひしめく展開。そのなかにはMR4位の西村優菜(5アンダー・2位タイ)、MR2位の西郷真央(4アンダー・4位タイ)、MR3位の稲見萌寧(3アンダー・13位タイ)もいる。油断は禁物だが、「ひさしぶりに3日間大会の初日から伸ばせて、あすからもしっかりやっていこうと思えた」。気分よく2日目の“天王山”に向かっていけそうだ。

【今週、年間女王が確定するケース 】
・山下美夢有が優勝→2988.78pt
・西郷真央が単独4位(以下)→2279.33pt(以下)
=両者の差が709.45pt以上になるため山下の女王が確定
※今季残り2試合の優勝ポイントは「大王製紙エリエールレディス」が300pt、「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」が400ptの計700pt

【大会開幕前のメルセデス・ランキング上位】
1位:山下美夢有 2788.78pt
2位:西郷真央  2209.33pt ※1位との差 579.45pt
3位:稲見萌寧  2102.19pt ※ 〃 686.59pt
4位:西村優菜  1924.57pt ※ 〃 864.21pt
―― 以上が年間女王の可能性あり ――
5位:吉田優利  1804.51pt ※ 〃 984.27pt

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