<三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目◇12日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

怪物ルーキーは蝉川泰果だけじゃない! ドライバーのキャリーが330ヤードというツアーNo.1の飛ばし屋が裏街道からやってきた。


河本力は、初日に6オーバー・82位タイと大きく出遅れ。ところが2日目にはボギーフリーの4アンダーで回って、トータル2オーバー・38位タイで予選を通過した。このムービングデーでは、裏街道の10番スタートながら、1イーグル・7バーディ・2ボギーの「63」でラウンド。これはパー70の設定になってからのコースレコードタイだ。トップの蝉川と5打差のトータル5アンダー・8位タイに一気に浮上した。

この日も圧巻の飛距離が火を噴く。ティが前に出されて300ヤード設定となった15番パー4では2アイアンを振りぬき、あとわずかでワンオンという地点まで飛ばした。「2アイアンで届く計算です。届いてはいましたけど、もうちょっとフェードさせたかった」と、左のバンカーに入れて、ツマ先下がりのバンカーショットを寄せきれずパーとした。

そしてハイライトは、前半最後の18番パー5。ティショットは360ヤードぶっ放し、セカンドは「エッジ134ヤードで、ピンは145ヤード」。9番アイアンで抑えて打ったボールは「ほぼ狙い通り」にグリーン中央付近の傾斜に当てて戻し、ピン手前2メートルのイーグルチャンスにつける。「あそこは飛距離を生かせたのがよかった」。これを沈めてイーグルを奪い、勢いに乗った。

加えてこの日は、昨シーズンに平均313.04ヤードを記録して、ドライビングディスタンス部門のタイトルを獲得した幡地隆寛と同じ組でラウンド。今シーズン、321.7ヤードで同部門のトップに立つ河本との飛距離対決にも注目が集まった。

河本は「きょうは(飛距離で)一回も負けてないです」ときっぱり。続けて「オフに1日6時間とかすごいトレーニングをしてきたので、それが成果として表れているのを感じられた。幡地さんとはこれまで何回も回らせていただいて、去年は同じくらいだった。今年は去年よりも飛んでいる実感もできて、すごくうれしかったです」と話す。

今季3勝目が狙える位置で迎える最終日に関しては、「あすの目標も一日2アンダーなので、あした2アンダー以上出せれば、僕は満足すると思います。いつも通りにやればチャンスはある。全力でプレーしたい」。無理な攻めは狙わず、普段着のプレーで虎視眈々と逆転優勝のチャンスをうかがう。(文・下村耕平)

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