<カシオワールドオープン 最終日◇27日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

異次元だった。2位と1打差の首位から出たチャン・キム(米国)が、10バーディ・ボギーなしの「62」をマーク。トータル32アンダーまで伸ばして、2位の岩崎亜久竜に6打差をつけて逃げ切り。昨年の「ダンロップフェニックス」以来、通算8勝目を挙げた。


2014年の「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」でI・H・ホ(韓国)がマークしたトータル28アンダーの72ホール最多アンダーパー記録と2021年の「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」で大槻智春らがマークした256ストロークの72ホールの最少ストローク記録を塗り替える歴史的な勝利となった。「30アンダーを目指した」と、キムも驚きで、要因を問われてこう話した。

「率直に言ったら、なんでこんないいスコアになったのかボクにも正直わからない。ただ、何か変えたところがあるかと言われたら、パターを替えたというのが、一つの要因としてはあります。ただ、何かを変えたらからといって毎週32アンダーが出るなら、自分が知りたいくらいですし、本当にこのスコアには驚いています」(キム)

大会前の火曜日に替えたのはPING 2023パターの『ANSER』で、その前はセンターシャフトのマレット型『DS72 C』を「日本オープン」から使ってきた。替えたきっかけをこう振り返る。

「アドレスした時にパターが目に入るわけですが、その見た時の感じを変えるというか、見た時の感触を違ったものにしたかった。センターシャフトのパターは2カ月前の日本オープンからだったかと。そこからいくつかトップ10に入れて、すごくいい感じだったんですが、VISAでちょっとフィーリングが合わないなと感じ始めて、それで今週の火曜に新しいパターに替えました」(キム)

また、4日間「安定していた」という『G430 LST』ドライバーは、今週シャフを『ベンタス ブルー』に替えたとのこと。フェードボールを武器とするキムだが、さらに磨きがかかった飛ぶフェードへと変貌した。ちなみに、来月に結婚式を控えているキム。60度のウェッジに結婚式の日、56度にフィアンセとの初デートの日、52度にはフィアンセの誕生日が刻印されていた。

ホワイトペイントの日付の末尾には、いずれもピンクペイントの『ハート』マークが付いている。これはツアー担当の粋な計らいかキムの要望かは不明だが、人生の転機を前に自らを祝福する形となった。新パターだけでなく、フィアンセを想う気持ちのこもった“愛用”ギアが異次元の記録を後押ししていた。

【チャン・キムの優勝セッティング】
1W:ピンG430LST(9°ベンタスブルー7X、45.25インチ)
3W:ピンG425LST(14.5°ツアーAD UB-8TX)
3I:ピンi Crossover(20°ベンタスブルーHB 10X)
4I〜W:ピンBlueprint(N.S.PRO Modus3プロトタイプTX)
52,56,60:タイトリストボーケイSM9(DG EXツアーイシュー)
PT:ピン2023パターANSER
BALL:タイトリストProV1(23年モデル)

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