<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 事前情報◇18日◇レイクノナG&CC(フロリダ州)◇6608ヤード・パー72>
 
今月10日に大会の冠スポンサーを務めるヒルトン・グランド・バケーションズのアンバサダーに就任し、ホステスプロとして今季開幕戦を戦う畑岡奈紗。オフには黒宮幹仁コーチとともに、スイング面で昨季からの継続ポイントに挙げる「インパクト時に、腕が押し負けないこととジャンプを抑えてボールにパワーを伝えること」をテーマに取り組んできた。開幕戦の会場で畑岡のキャディバッグの中身を見ると、大胆なまでに刷新し米国での拠点にするフロリダに戻ってきた。


まずウッド系では、ドライバーを昨季の『ゼクシオ エックス』から、スリクソンの新作『ZX7 MkII』にチェンジ。シャフトも青のベンタスに替わっていた。それだけでなく3番ウッド、さらに3、4番の2本のハイブリッドも『ZX』から『ZX MkII』へと“進化”を遂げている。
 
この理由について聞かれると「ドライバーは少しでも飛距離が出るように。ハイブリッドは、これからスピン量を見ながら(継続使用するか決める)」という意図を説明。まだ試している段階ではあるものの、まるっきり新しいセッティングで公式戦を戦うことに変わりはない。
 
ウッドだけではない。5番から入れているアイアンも、昨季までの『Z785』から『ZX7 MkII』に様変わり。これについては「打感などが785に近い」と違和感なく振れている様子で、「少しヒール側の山が削れたことで抜けもよくなった。強い武器を持ってくることができました」と強い自信もうかがわせる。シャフトには、ウェッジも含めスチールファイバーを採用した。
 
昨季開幕時もセッティングを替えた。するとこれが“4年ぶりの大幅チェンジ”と騒がれたほど、もともと頻繁にクラブを替えるタイプではなかった。「あまり詳しくなかった」という事情もあるが、今では「いろんな人から、シャフトやヘッドの情報を聞きながらやっている。今まで知らなかった部分も取り入れて」と、その力をしっかりと自分のプレーに反映させようとしている。
 
この心変わりにより、クラブの進化もしっかりと感じるようになったようで、「飛距離が伸びたり、ロングアイアンでもスピンを利かせてピンを狙えたり、そういう部分は道具に助けられている部分」と認める。かつて「クラブよりも腕が大事」と言っていた頃からは考えられない決断といえる。とはいえ「感覚でやっていた部分もなくさず、いいバランスでやっていければ」と、感覚と知識を上手く融合させていく。
 
開幕戦を終えると、次戦は2月23日の「ホンダLPGAタイランド」と再び1カ月間の猶予ができる。もちろんホステスプロとして目先の結果も大事。しかし「今週、試合でやってみた感覚をコーチとも共有してアジアシリーズに臨みたい」と長いシーズンを戦いきり、目標の「メジャー優勝」を成し遂げるための試金石にもしたいという意図を感じる。まずは新たなクラブたちとともに、新たなシーズンの1ページ目を刻む。(文・間宮輝憲)
 
【畑岡奈紗の2023年開幕セッティング】
1W:スリクソン ZX7 MkII(9.5度、フジクラ ベンタスブルー 5S)
3W:スリクソン ZX MkII(15度、フジクラ ベンタスブルー 5S)
3,4U:スリクソン ZX MkII(19,22度、フジクラ ベンタスHBブルー 7S)
5I〜PW:ZX7 MkII(エアロテック スチールファイバーi95)
50,54度:クリーブランド 588 RTX2.0(スチールファイバーi110cw)
58度: クリーブランド RTX4 MID(スチールファイバーi110cw)
PT:ベティナルディ SS3 DASS プロトタイプ
Ball:スリクソン Z-STAR


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