ヘッドやシャフトに関心を持つ人は多いが、グリップにこだわる人はあまり多くない。でも、上手い人は絶対に「クラブと体の接点」グリップを大事にしている。どんな種類があって、どう選べばいいのか。ツアープロも担当するカリスマフィッター、吉田智さんに詳しく教えてもらった。




手のサイズはもちろんですが、その人がどう握るかによって、合うグリップの太さは変わってきます。握り方は大きく分けると、パーム(手のヒラ)とフィンガー(指)の2タイプ。パームで握る人は指が余りやすいので太めが、フィンガーで握る人は指が余らないので普通の太さや細めが合うでしょう。ちなみに、フィンガー気味で深めに握ると、左手の親指とグリップの間にすき間ができます。するとスイング中に、浮いた左手の親指に圧がかかって押さえつけられるので痛めやすい。最近はプロの間でも太めのグリップを使う人が増えているのは、左手の親指とグリップのすき間をなくしてケガを防ぐためでもあるんです。

右手で握る部分が太い“寸胴型”のグリップも支持されています。そういう形状のグリップは右手の動きがセーブされるので、フェースのターンを抑えた今どきの“シャット打ち”にもってこい。と同時に、肉厚になったぶんグリップの重量が増えるので、インパクトにかけて手元が浮きにくくなります。逆にリストターンをして打ちたい人や球をつかまえにいきたい人は、グリップのヘッド側に向かって徐々に細くなるテーパー形状のタイプがオススメです。

近年、太めとともに人気が高いのが、重めのグリップです。グリップが重くてカウンターバランス気味になる(バランスが軽くなる)ことで、今どきの重いヘッドでも振り切りやすくなります。ですが、重めのグリップにしてバランスをスタンダードなD2やD3にしようとすると、ヘッドを重くしなければならず、クラブの総重量が重くなり過ぎて振れなくなってしまうので気を付けましょう。

グリップを選ぶときは、素材を確認することも大事です。樹脂・プラスチック製のグリップは、雨が降ったときなどは表面に水が浮いて滑りやすいですが、タオルなどでこまめに拭き取れば滑りません。手が乾く人に合いやすいです。一方、昔からあるゴム・ラバー製のグリップは、水分をある程度は吸ってくれるので雨の日でも滑りにくい。ただし、一定の量を超えると乾かすまでは水分が抜けなくて重くなるので、クラブのバランスがやや軽くなることもあります。手汗が多い人や汗っかきな人は、ゴム・ラバー製のグリップがオススメ。滑るのをより抑えたければ、コード入りがいいでしょう。

車のタイヤが擦り減ったら取り換えるのと同じで、グリップも消耗品です。少なくとも1年に1回はグリップを交換しましょう。

■吉田 智
よしだ・さとし/クラブメーカーを経て「プレミアム ゴルフスタジオ」(渋谷区)でフィッターを務める。アマチュアだけでなく多くのプロからも信頼され、これまでに女子ツアー5勝、ステップ・アップ・ツアー1勝、シニアツアー1勝をサポートしている

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