最終日、最終組の3人がトータル8アンダーで並び、三つ巴の戦いとなった「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」は、バックナインに入って4連続バーディを奪うなど、最終日に8バーディ・1ボギーの「65」をマークした阿部未悠がツアー初優勝を飾った。


首位タイで迎えた17番のサードショットでは、残り76ヤードを約1.5メートルにつけ、この日8個目のバーディ。18番ではセカンドショットをグリーン奥にオーバーしたものの、きっちりとパーセーブし笑顔を見せた。そんな彼女のスイングについてプロコーチの南秀樹は、「スイングプレーンがとても綺麗な選手。トップは高く上がるものの、クラブをシャローに入れながら体の回転でフェードを打っています。ダウンからインパクト、フォローにかけては右肩の高さをキープしつつ、しっかりと左に振っています。左へのミスを恐れずに攻めていけるスイングです」と分析する。

参考にしたいのは、フォローで左へ振り抜くこと。彼女の安定感のある飛ぶフェードの秘訣だ。我々アマチュアにとっても、飛ばないスライスや、チーピンのミスに悩む人にもヒントとなる動きだ。「まずはインテンショナルスライスを打つ練習から始めましょう。可能なら練習場の一番右端の打席で練習してください」。右サイドにネットなどの障害物があると、自然と左に打ち出す体の動きになるのだ。

「飛ばないスライスはボールをつかまえきれていないから。チーピンはクラブが下から、極端にインサイドから入るのが原因です。右端の打席で練習すれば、クラブを立てて下ろし、クラブと体を同調させ、ボールをつかまえる動きを覚えられます」。

体やスタンスをオープンにして練習するのもいいだろう。「意識してほしいのは、体の回転を止めずに、左に打ち出し右に曲がるボールを打つこと。左に振れているかどうかは、打ったボールが教えてくれます。最初はフォローで左ヒジが抜けてもかまいません。左に振って左に打ち出し、ボールを曲げるんです。体とクラブが同調してくれば、打ち出しは左へ。ボールがつかまりインパクトがぶ厚くなります。同時に、クラブも立って下りてきます」。

練習では、右に打ち出したり、左に曲がるフックボールを打つのはNG。右に曲がらなくても左に真っすぐ飛ぶ打球は正解に近づいている。「あとは下半身が先行すればフェードになります」。

思い切って体を回転させて打っていくので、プレッシャーにも強いスイングと言える。

南秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。新宿中央クリニック所属

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