■いらないモノのせいで、あなたのお金が逃げていく
地球に優しい筆者は、ラップは2度使います。魚の煮汁も捨てません。でも、あえて言わせてもらいます。「捨てましょう!」。洋服、本、空き箱、調味料……。

いらないものを収納するために、広いお部屋に引っ越したのですか? いらないもののために、固定資産税を払いますか? とっておけば、いつか使えて得をすると思っていたら大間違い。さあ、スッキリしてお金を増やしましょう!

■収納棚を買う前に・引っ越しをする前に
今の時代はとても恵まれています。「モノがなくて困る」ということはなく、「モノがありすぎて収納棚を買おうか?」「引っ越そうか?」と悩むくらいです。でも収納棚を買う前に、引っ越す前に、いらないものを家の中から追い出してしまえば、家中がスッキリします。「新しい棚はいらないわ」「まだ広い部屋に引っ越さなくていいか」ということになります。

●貯まるお金を計算してみましょう!
・カラーボックス:1980円〜
・プラスチック衣装ケース:2980円〜
・壁面収納ラック:1万8900円〜
・引っ越し代:7万円(2DK・近距離・平日)
・敷金・礼金・手数料:67万5000円(家賃15万円として)
・家賃差額:2万円/月(家賃13万円から15万円の部屋に引っ越すとして)

■モノをとっておいても誰もほめてくれない
あるモノのコレクターなら、マニア同士で「おお、こんなすごいものを持っているんですね!」と感動されたり、うらやましがられることもあるでしょう。コレクション以外の本、高かった流行遅れの服、ホテルのアメニティグッズ、袋入り調味料、ブランドの紙袋……これらのモノをとっておいても、人にほめられることは、あまりありません。うらやましがられることもないでしょう。

■モノを捨てても何も困らない
試しに古くなった靴下、ストッキング、下着を捨てた後のことを想像してみましょう。今まで、はかなくなったタンスの片隅に追いやられていたこれらを捨てて、明日からのあなたはどうなるでしょう?

今日までと何も変わりません。

なぜなら、今まで、はいていなかったのですからなくなっても困りません。窓ガラスをふくときも、大掃除をするときも捨ててしまったことを後悔しないでしょう。それよりも、なぜもっと早く捨てなかったのかを後悔するかもしれません。

■いらないものに払うお金
実は、いらないものは大切なお金や時間をどんどん吸い取ってしまいます。

畳2畳分のいらないものがあるとしましょう。いらないものがあるために、あなたのお宅から2畳分のくつろぎのスペースを奪い、2畳分の収納スペースを奪っています。賃貸物件なら家賃の100%、持ち家なら資産の100%を活かしきれず、ムダにお金を払っていることになります。

ファミレスやカフェで仕事や読書をするのは、気分が変わっていいものです。しかし、家の中ではスペースが確保できないから、家の中は落ち着かないから、という理由で外での仕事や読書が習慣になったのなら、家の中にスペースを確保すれば、空間を確保するために外でお金を払わなくてもよくなります。

「今すぐ使いたいものがあるのに、探しても出てこなくて買ってしまった」。これは、使いたいものを探している時間と、新しいものを買いに行く時間、買ったものがムダですね。

●畳2畳の使えないスペースのために払っているお金を計算してみましょう
・60平米・賃貸、家賃15万円なら……8100円/月
・70平米・持ち家でローン月10万円、固定資産税10万円/年なら……5014円/月
・外で空間を確保するために飲むコーヒー……7600円/月(380円のコーヒーを20日飲むとして)
・あなたがモノを探す時間……3000円/月(時給1200円の人が、毎日5分モノを探すとして)

モノを捨てるのは本当に「もったいない」ことです。心が痛みます。地球に優しくない感じがして、捨てづらいですね。では、まだまだ使えるいらないものには、リサイクルで第二の人生を歩いてもらいましょう。「捨てる」わけですから、見返りを求めてはいけません。買ったときの値段も忘れましょう。ネットオークションでは、ブランドの箱やリボン、手提げ袋まで売っています! あなたのいらないものが、誰かの「いるもの」に変われる場所ですね。

●捨てる場所はごみ箱だけじゃない
以下をうまく活用することで、捨てなくても再利用することができます。

・地域のリサイクルセンターは、無料で引き取ってくれたり、預けて販売するシステムもあります。各リサイクルセンターにてご確認ください。

・リサイクルショップ、フリーマーケットを上手に利用してみましょう。

・ネットオークションをに出品してみましょう。

■今すぐ捨てよう
「もったいない」と思って、とっておくことが、「もったいない」としたら?

冷蔵庫の中を思い出してください。冷蔵庫には、なかなか減らない調味料やお菓子、冷凍庫には、長期滞在中の珍味やお総菜などがありませんか? 冷蔵庫にものを詰め込みすぎると、消費電力が増え、電気代は上がります。冷蔵庫の中のものを探している間にも、冷気はどんどん逃げてしまいます。「もったいない」と思ったらすぐに使いましょう。電気代を使ってとっておいて、賞味期限が切れてから捨てることこそ、「もったいない」です。

●冷蔵庫をすっきりさせるとお金が貯まる
・ものを詰め込みすぎない
・開けている時間を短くする

これらのことをするだけでも年間1000円単位で電気代の節約ができるといわれています。

■「Less is more」でお金を貯める
「Less is more」(レス・イズ・モア)は、「少ないほど豊か」という意味です。いらないものを捨てれば、本当に必要なものが残ります。最初はこんな少なくて暮らせるの? と思うかもしれませんが、暮らせるから不思議です。

安売りで買いすぎていた食料品。和食、中華、洋食、それぞれにあわせた食器。ひょっとして、いるかもしれないと思って買った服、バッグ、靴。それぞれ、必要なものでしたか? 代用できるものはありませんか? 自分の求めるライフスタイルがはっきりしていれば、買うものも必要最低限になります。

衣替えの季節がチャンスです! 大きなゴミ袋を用意してお家もあなたも生まれ変わりましょう。
 

山口 京子