■お金やビジネスで成功できる人の条件とは「素直さ」
お金持ちになるために、なぜ素直さが必要なのでしょうか? それは、素直な人は他人の話を謙虚に聞くことができ、成功者の助言を最初から疑ったり、途中で迷ったりすることなく、愚直に実行できるからです。貴重な助言を受けたとしても、「そんなことは知っている」「それは自分には当てはまらない」「そんなノウハウはあまり意味がない」などと、自分の狭い価値観の中で勝手に判断してしまうことは往々にしてあります。

例えば……
株で「下がった時に買え」
不動産で「利回りよりもトータルキャッシュフローを重視せよ」
起業で「キャッシュポイントを複数持て」
などと言われると、多くの人は「ふ〜ん」とか「そんなのわかってるよ」と反応します。でも、彼らが実際にその通り行動することはほとんどありません。

中には独特の野生のカンを働かせ、自分の考えを貫いて成功している人もいますが、それは修羅場を何度も乗り越えてきたからこそ可能なのであり、私たち一般の人がなかなか真似できるものではありません。そんなずば抜けた能力がなくても、「素直さ」があれば、投資でも起業でもより成功に近づくことができます。先日、私の知人の現役サラリーマン(40歳)の人から連絡が来て、なんとたった1年で5億円(3棟)の収益不動産を取得し、家賃収入は年間4000万円に達したそうです。
ここまで資産規模を拡大できたのは、彼が素直であるというところがとても大きいと思います。彼は他人の話を批判・評論するのではなく、「素直に受け入れてまず実行してみる」という人なのです。私がセミナーの中で紹介した手法を試したら、「本当にうまくいった」という連絡をすぐにいただきましたし、他の不動産業者の意見も即実行しているそうです。

■メンター(師匠)を見つけたら思考と行動をひたすらマネする
多くの成功本やセミナーでは、「メンター(師匠)を見つけよ」と言われています。ただし、誰か成功者を見つけて「メンターになってください」とお願いしても、彼らも忙しい身なので、なかなかうまくいくものではありません。メンターを見つけるということは、自分からお願いすることではなく、尊敬できる人を見つけ、その人の思考と行動をまねて一生懸命努力することです。

こういう一生懸命さが師匠の心を動かし、「この人物なら何かやってくれるかもしれない」という期待感を持たせるのです。この期待感が、あなたに対し無償の支援の手をさしのべたいと思わせます。
あなたにも部下や後輩がいると思います。彼らの中で、あなたがかわいがっている人、面倒を見てあげたいと思うのはどんな人ですか。あれこれ言い訳をしたり、すぐに反抗したりする後輩に、あなたがつちかってきたノウハウを伝授したいとは思わないはずです。素直さはコミュニケーションの基本。そして成功者の教えを学ぶための基本でもあります。自分が未熟なうちは、とにかく成功者の助言を素直に受け入れて、可能な限りそのまま実践してみるということが大切です。

人生はやったもの勝ち。「自分にできない」ことにトライする
これは読書も同じ。自分が理解できる本、自分の価値観と同じ本ばかり読んでいても進歩がないというのは誰でも理解できると思います。しかし中には、「これは自分には合う。これは合わない」と取捨選択する人がいます。では、その判断基準は誰のものか。もちろん自分です。自分の判断基準は、今までの自分の経験や価値観からできてきたものです。

しかし、その判断基準で生きてきたからこそ、今の自分がいて、その自分を変えたいから成功者に学んでいるはず。にもかかわらず、今までの自分の判断基準で「合う、合わない」を選別するというのは、今までの自分を再生産するだけではないでしょうか。ということは、「自分に合わない」と感じる異質の情報を取り入れることが、自分を変革する方法のひとつだといえるでしょう。

同じように、「これはできる、これはできない」という判断があります。これも、今の自分の能力を前提とした判断です。しかし成長とは、「今までできなかったことができるようになる」「今までよりももっとうまくできるようになる」ということのはず。にもかかわらず、今の自分にできそうなことだけやるというのは、結局今の自分の能力の範囲内に過ぎず、いわゆるストレッチやブレイクスルーは望めないのではないでしょうか。ということは、「今の自分にはできそうにない」ことにこそ、チャレンジすることに価値があるといえます。

子供の頃は、みなできないことに挑戦していました。鉄棒の逆上がり、野球のフォークボール、九九の暗記、そろばん……。しかし大人になると、挑戦する前から「自分には無理」限界をつくってあきらめる、「自分には合わない」と反発する。いや、だからこそ、チャンスだと言えます。だってみんな自分に言い訳してやらないわけですから、やった者勝ちというわけです。

午堂 登紀雄