■仕組み上は安全性が高い商品だけど……
積み立てを継続して200万円以上貯まってきたら、次のステップの商品にチャレンジするのも選択肢になります。ここで紹介する個人向け社債の魅力は、最初の100万円の預け先として紹介した商品よりも高金利が狙えること!

「それだけにリスクも高まるので、どんな商品なのか、きちんと理解してから利用を検討しましょう」(藤川さん)

国債は国、社債は企業が発行する債券です。償還時(満期)まで保有すれば、これらの発行体が債券の額面金額(*)と利払いを保証するので、仕組み上は安全性が高い商品です。けれども、発行体が経営破綻するデフォルト(債務不履行)のおそれがあり、額面や利息が支払われないケースも考えられます。

■格付けで信用リスクをチェック
「ですから、金利が高いという理由だけで飛びつかないこと。約束どおりに額面と利息の支払いをするかどうかを信用リスクと言いますが、債券の購入を考えるなら、この信用リスクのチェックが必須。格付けが一つのモノサシとなるので必ず確認しましょう」(藤川さん)

格付けの最高位はAAA(トリプルA)。次いでAA(ダブルA)、A(シングルA)、BBB(トリプルB)、BB(ダブルB)…、の順に低くなり、ダブルB以下はデフォルトのリスクが高いとされています(記号の表示は格付機関により異なります)。

誰でも約束を守ってくれそうなところの債券を買いたいでしょうから、格付けが高い(=信用リスクが低い)ほど金利は低くなります。反対に格付けが低い(=信用リスクが高い)と高金利を付けないとリスクと見合わないので、債券の金利は高くなります。購入を検討するなら、同時期に発行される他の社債の発行条件(金利や格付けなど)と比較のうえ、妥当だと判断できる条件のものを選びましょう。

■【個人向け社債】人気の社債はすぐに売り切れることも
社債は企業が設備投資などの資金調達のために発行する債券。発行は不定期です。個人向けは会社によりますが、10万円〜200万円程度で購入できます。通常、半年ごとに利息が受け取れ、償還時に額面金額が戻ります。期間は1年〜20年とさまざま。

中途売却をすると元本割れのおそれがあるので、やはり償還時(満期)まで持てるお金で。金利は同時期に発行された国債より高いのが一般的。主に大手証券会社で販売されます。

人気の個人向け社債は発売後にすぐに売り切れることもあります。グループの証券会社でしか購入できない場合もあるため、あらかじめ欲しい社債を購入できる証券会社の口座を開いておき、メールマガジンなどの告知を見逃さないことが重要です。

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取材・文/萬真知子 監修/藤川太(ファイナンシャル・プランナー)

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