■暇つぶしにショッピングセンターへ行って浪費が加速
私が浪費家主婦だった時代、ショッピングから帰ってくると、夫によく「また変なモノを買ってきた」と苦笑いされていました。今でこそ、「あの頃はよく交通費をかけてガラクタを買ってきてたよね」と笑い話になっていますが……。

当時を振り返ると、私の浪費がひどくなるのには、あるパターンがありました。それは「暇つぶしにショッピングセンターに行った時」です。最近のショッピングセンターはどれも大型で、丸一日を費やせるように作られていますよね。それもマーケティング戦略でしょうが、私はまんまとその戦略に引っ掛かっていました。

「暇だし、雨だし」などと理由をつけて、なんとなくワクワクするショッピングセンターについ行ってしまい、「せっかく来たんだから」と、つい買い物をしまう。支払いにクレジットカードを使うと、余計に浪費に拍車がかかります。子連れだったため、ゲームセンターに出入りしたりはしませんでしたが、まさに「お金・時間・労力」全てを浪費し、無駄なモノを買っていました。

■心のスキマが浪費家主婦となる要因に
出産を機に仕事を辞め、専業主婦となった私は、育児と家事の日々でした。本来、育児も家事も暇な時間ができるほど楽なものではありませんが、私の性格上、「家庭内での母と妻」という役割だけでは「自分らしさ」を発揮できなかったのでしょう。時間を持て余し、心のスキマをショッピングで埋めるように、加速度的に浪費家主婦へと変身していったのだと思います。

ファイナンシャル・プランナーとなり、自分らしさを見つけた今は、「お金・時間・労力」をショッピングセンターで使うことはもったいなく感じ、実際に暇つぶしに行く時間もない状況となりました。

愛する人と結婚をして、宝である子どもを授かり、何不自由ない生活でも満たされない思い……それは家庭や環境、お金、モノといったことではなく、自分の中にあったのだとわかりました。

■夢や目標があれば、お金・時間・労力を浪費することもない
私は「お金」や「家計」と向き合うことがきっかけで、自分自身と向き合えるようになりました。何が好きで、どんなことをしている時が幸せで、そんな「自分らしさ」が見つかると、夢や目標を持つことができました。そして、それらを叶えるために「お金・時間・労力」を使いたいと思うようになったのです。

今でもショッピングセンターの人の多さを見ると、過去の私のような、自分らしさを見失った浪費家が多数いるのではないかと思えてなりません。

人はどこかのタイミングで、強制的に自分の人生と向き合う機会を与えられるものです。それは私のように、家計の悪化といった「お金」のことであったり、病気や不幸、挫折、人間関係のトラブルであったりと、人それぞれでしょう。そんなタイミングで自分自身としっかり向き合うことができたら、自分らしさを見つけたり、取り戻したりすることができ、キラキラと輝き始めるきっかけになるのではないでしょうか。

二宮 清子