巣立ちが近い、高校生・大学生のわが子。家計力は身についているでしょうか? チェックテストでわが子の家計力を見てみましょう。

■子どもにも「家計力」が大事!

子どもにかかるお金は教育費だけではなく、さまざまな生活費も含まれます。高校生、大学生ともなれば、携帯電話代や洋服代、美容室代、食費のほか、小遣いなども大人と変わらず欲しがるでしょう。

車や二輪の免許をとり、たとえばバイクを買ってあげたりすれば、購入費だけでなく維持費もかかります。さらに、習い事やスポーツ、その他の趣味にも、当然ながら、大人と変わらずかかります。

子どもが親の扶養である間は、こうした費用も親の家計の一部となります。もしも、わが子が金銭的にパフォーマンス(?)がよくないと、家計への負担はどんどん増える一方です。

まれに見られることですが、父は小遣いを削られ、母はパートで一所懸命働いて、どうにか仕送りをして子どもを大学に通わせているのに、当の息子や娘はサークルに明け暮れ、合コンで飲み歩くことも……。

親が子どもにお金の苦労を見せない家庭では、子どもは「わが家は経済的に問題がない」と勘違いをしてしまうことがあります。家計にゆとりがあるわけではなく、自分はむしろ「苦学生」なのだと息子・娘が自覚すれば、上手に時間をやりくりしてアルバイトなども取り入れていこうとするでしょう。親がお金の苦労を「隠して」育てれば、そうした気持ちは育てられません。

お金の苦労をさせないことがイコール子どもの幸せだと思い込んでいるとしたら、それは大きな間違いかもしれません。やりくりを学ぶ機会を失われるのは、子どもにとって、むしろ不幸なことでは?

■子どものお金の先生は親です!
お金との付き合い方は通常、学校では教えてはくれません。では、誰が教えるべきなのでしょう? それは……親自身が教えるものといえます。

まずは、親のサイフは無限ではなく、限られた中でやりくりをしていくものだという、当たり前のことを伝えることが、子どもにとっての金銭・金融教育の第一歩です。

さらには、親自身の生き方そのものや、お金をやりくりして夢をかなえていく姿、あるいは老後への備え方なども含め、子どもにきちんと「見せる」ことで、子どもにとっては何よりの「生きる力」が養われるのではないでしょうか。

たとえば、家計簿をつけているなら、そうした姿を見せるだけでも違うはずです。

■よくない「癖」は目が届くうちに改善を
物を粗末にする、あまり考えずにお金を使ってしまう、小遣いが足りないと親や祖父母に泣きつく、物事を自分で決められない、頼まれるといやと言えない、仲間に流されてしまう、あるいは、簡単にだまされやすい……。

1人暮らしや自立をする際には、そうした「癖」は不安材料となりそうです。そんな「癖」が見えたら、目の届くうちに少しでも改善しておきたいものです。そうでなければ、自立した途端に問題が起きる可能性もあり、親の家計にとってはリスクとなります。

特に、来年春に自活する予定の子を持つ人は、これから数カ月で子どもに自立までのあれこれを伝えていかなくてはなりません。経済観念ややりくりなどもしっかり伝えていけたらいいですね。

■高校生・大学生の「家計力」チェックテスト
下に、高校生・大学生の「家計力」チェックテストを用意しました。一度、お子さんにもやってもらって、実力のほどをチェックしてみてください。あなた(親)が想像していた結果となるでしょうか……?

<高校生・大学生の「家計力」チェックテスト>

該当するものをチェックしましょう。
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□自分の将来の職業を視野に入れて準備をしている
□街頭でのキャッチセールスなどに応じない
□未成年者の「契約」には保護者の承諾がいると知っている
□ものを買うときは、後悔しないよう事前によく考える
□家計簿・小遣い帳をつけている
□お金がないときに友人に遊びに誘われても断ることができる
□自分名義の預金口座を持っている
□毎月少しずつでも貯金をしている
□友人とのお金の貸し借りはしない
□トラブル発生時には親にすぐに相談する
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該当する項目数は?
0〜3個:今のままでは自立できません。家計力を磨きましょう。
4〜6個:もう一歩です。自立できる家計力を身につけましょう。
7個以上:1人暮らしに必要な家計力があります。

結果も踏まえながら、「家計力」を子ども自身にも考えさせるようにしましょう。

豊田 眞弓