■辛い…つわりの症状・期間は、人により様々
つわり・悪阻について、いつからいつまで続くのか、つわり対処法について解説します。生理が遅れて「もしかして妊娠?」と思うころから、胃の不快感や吐き気を伴うつわりが始まります。50〜90%の妊婦さんにはなんらかの症状がありますが、つわりがないという人も約10〜50%くらいいるようです。

■つわりの時期はいつからいつまで?ピークは妊娠何週目?
一般には、妊娠4〜6週目ぐらいからつわりが始まり、妊娠12〜16週目ぐらいには落ち着いてくる場合がほとんどです。また、つわりの辛いピークは妊娠7〜9週目ごろという人が多いでしょう。

とはいえ、妊娠10週ぐらいに早々とつわり症状から解放されてしまう人もいれば、妊娠後期や赤ちゃんが生まれるまで、ずっとつわりが続いていたという人もおり、つわりの期間は人それぞれ違うのです。

■つわりの症状は、軽い人から妊娠悪阻まで人それぞれ
期間に加え、つわりの症状や程度も人により千差万別です。いつもより少しムカムカするなぁという程度のつわりが軽い人もいれば、つわりの間中ずっと寝込んでしまう人もいるほど。

さらに、つわり症状が悪化すると、妊娠悪阻(にんしんおそ)となります。脱水、栄養障害、代謝障害をきたして入院となるほど重症になる人も1〜2%くらいいます。

■食べていないと気持ちが悪くなる「食べづわり」もある
また、つわりといえば食欲がなくなり、思うように食事がでくなくなるイメージがありますが、その反対に、何か食べていないと落ち着かないという“食べづわり”になる人もいます。

■つわりのおもな症状
・むかつきや吐き気、嘔吐・眠くてたまらない
・頭が重い
・体がだるい
・唾液が多くなる

これもつわりの一種です。

・においに敏感になる
・偏食傾向になる
・食べづわり(何か食べていないと落ち着かない)

■妊娠悪阻!こんなときは病院へ
次のような症状があったら、妊娠悪阻(にんしんおそ)と呼ばれる病気の範ちゅうです 。

・朝から晩まで吐いている
・体重が4〜5kg減った
・水分を受けつけない
・尿がほとんど出なくなった
・フラフラする

■つわり症状を軽くする対処法
残念ながら、今のところつわりは治せず、ただ終わるのを待つしかありません。それでも、つわり症状を軽くするコツはあります。つわりで苦しんでいる妊婦さんは、試してみてください。

・気分が悪くなったらすぐに休む

・おなかがすく(胃が空になる)前にこまめに食べるようにする
胃が空になると、胃酸がでてきて、むかつきを感じやすくなります。また食事の間隔があくと、血糖値が下がって、吐き気を催します。
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・たんぱく質と複合炭水化物をとる
複合炭水化物とは、主食といわれる、米、うどんその他麺類、パン、マフィン、パスタ、クラッカーのこと。どちらもつわりの予防になると言われています。
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・就寝前に軽食をとり、朝も起きる上がる前に、ベッドのなかで複合炭水化物を摂るようにする
つわりのことを朝の病気(morning sickness)と呼ぶのは、朝に胃が空っぽになっていて、むかつきが増悪することが多いからです。
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・栄養のバランスより、食べられる物を重視
見かけやにおい、味などで吐き気を催すものは避けましょう。つわりの期間は、栄養のバランスより、食べられるときに、食べられるものを、食べられるだけ食べるのが原則です。
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・水分をできるだけ多く補給するように心がける
この時期は、炭酸水でも口に入れられるものでOKです。水分で気持ち悪くなる人は、果実、生野菜など水分が豊富なものを食べるようにしましょう。飲み物を食べ物と一緒にとると負担がかかるときは、食間に水分をとるようにしましょう。
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・吐いた後は、必ず歯を磨くか、口をゆすぐ
歯磨き粉を気持ち悪くならないものにかえましょう。歯ブラシが口にあたると気持ち悪くなる場合は、小さな歯ブラシで磨くか、マウスウオッシュで口をゆすぐだけにしておきましょう。

・つらさを周囲に理解してもらい、家事などの仕事を協力してもらう

・ブラジャーなど体を締めつけるものをやめる

・外出したり趣味に没頭したりして、気持ちを他に向けてみる

・希望がある場合、医師に処方してもらう
ビタミンB6(商品名:ピドキサール)、漢方の小半夏加茯苓湯などが、吐き気を和らげる場合もあります。

■つわりの原因はまだ解明されていない
妊婦さんたちを悩ませるつわりですが、どうして起こるのかということについては、まだはっきりとはわかっていないというのが本当のところです。

有力な説なのは、将来胎盤になる絨毛から分泌される、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが、嘔吐中枢を刺激しているのではないかという説です。

また、人には体の中に入ってきた異物を排除しようとする働きありますが、半分が父親由来の赤ちゃんは、異物とみなされ、アレルギー反応のようなものとして、つわりがおこるのではないかという考えもあります。

実際、2度、3度と妊娠を重ねると、体が前の妊娠のことを覚えていて、症状がきつくなる傾向があります。

いずれにせよ、女性の体の中ではこれまでにない劇的な変化が起こっているのですから、体の機能がそれについていけなくなることもあるでしょう。

それでも、つわりはあなたの体を、赤ちゃんが発育していくのに最高の環境にかえていこうとする反応ではあることは間違いありません。


竹内 正人