■白い歯が美人の条件になる理由

私達が「白い歯は美しさの必須条件」と感じる理由はなぜでしょう? それは白い歯が「若さと健康の象徴」だからです。



歯が生え始めた赤ちゃんには虫歯がないのに、歯のトラブルは年齢とともに多くなります。つまり、「歯と歯茎の健康が害されるほど老化した証拠」とも言えるのです。



■歯の汚れは化粧では隠せない!

歯は食べ物を噛んで体に栄養を補給するとても大切な道具。その歯が虫歯だらけになってしまうと、消化不良から栄養不足になったり、不健康な体になります。



つまり、歯がキレイだということは、「この人は健康で若々しい」というエビデンスになるのです。私たちの遺伝子には本能的に、白い歯を見て「健康的で素敵な人」と感じるようなプログラミングがされているのかもしれませんね。



そう考えると、歯の健康を維持する「オーラルケア」は、スキンケアと同じようにアンチエイジングに欠かせません。しかも、肌は化粧で隠せますが歯の汚れは、化粧では隠せないのです。



■歯のエイジングの悩みは「黄ばみ&くすみ」

一般女性は歯のエイジングに関してどのような悩みを持っているのでしょうか?

ライオンが2009年12月に首都圏の20代〜50代の女性を対象に行った調査によると、73.4%の女性が「年をとるに連れて歯のくすみが気になる」と回答し、特に30代、40代でその傾向が高いことがわかりました。

また「自分の歯で、他人から見られて気になるところ」については「歯のくすみ・黄ばみ」(75.4%)、「歯並び」(59.7%)、「歯の汚れ」(52.7%)の順で、女性にとって「歯のくすみ・黄ばみ」が、歯の美しさの中で気になるところで、なおかつ美しい歯を保つためにくすみ・黄バミを作らないことが大切であると自覚していることがわかりました。


■歯の汚れ1gに1000億個の細菌がいる!

大切な歯を脅かすのが、歯周病の原因となる「細菌バイオフィルム」の存在です。



口の中には500種類以上の細菌が棲んでおり集団で共存しています。これを「細菌バイオフィルム」と呼びます。なんと私たちの口の中にある細菌バイオフィルム1g中には1000億個もの細菌が存在するといわれます。



細菌バイオフィルムが好んで棲みつく場所は歯と歯肉の間の、歯周ポケットと呼ばれるところ。加齢とともに歯肉は痩せていくので、炎症を起こし、出血、膿、口臭などを引き起こします。そして最後には歯肉が下がって、大切な歯が自然に抜け落ちてしまうのです。



■研究の結果、やはり歯磨きが一番という結論に

口中の細菌バイオフィルムを減少させる方法について、決定的な策は今のところ発見されておらず、とにかく歯を磨くことに尽きると言われています。



私自身の取材経験から、歯の専門家の話を総合しても、歯磨きに勝るケアはなく、「歯のケアに関してはハイテクよりもローテクが勝る」という結論に達しています。



歯を磨く上で注意したいのが歯の構造です。歯の表面は丈夫なエナメル質で覆われていますが、そのすぐ内側はやわらかい象牙質でできています。もし歯周病が進み、歯のやわらかい象牙質が露出しているのを知らずに力まかせに磨いてしまったら、大切な歯が傷ついてしまうのです。



■歯ブラシの先端で長くやさしくブラッシング

上手な歯の磨き方の基本は「歯ブラシの先端部分でやさしくブラッシングすること」です。決して歯ブラシを強く押し付けずに歯と歯肉の間の歯周ポケットから、食べかすや汚れをかき出すように動かします。



間違った磨き方をすると逆に歯の表面にいびつな凹凸ができてしまい、黄ばみやくすみの原因になる物質が沈着してしまうので注意。



■オススメは泡で汚れを落とすマイルドな歯磨き粉

これを予防するためには、正しい磨き方で歯に余計な負担をかけないこと、そして歯磨き粉も研磨剤で磨くタイプよりも、濃厚な泡の成分で歯に沈着した汚れを吸着してくれるようなタイプを選ぶようにしましょう。

特に30代以降は、歯肉が痩せていくので、露出してしまった象牙質を労るためにも、泡立ちのいいマイルドなタイプの歯磨き粉を使いましょう。



■私は朝5分、夜15分のながら歯磨きを継続中

私のオーラルケアは朝5分、夜15分が基本です。朝はテレビを見ながら目覚めのブラッシングをします。ときどき、1日のスケジュールを手帳で確認したり、化粧水パックをしながら、なんていう時もあります。



夜の15分歯磨きは、入浴タイムに行います。歯磨きの時には糸ようじも欠かしません。大まかに、糸ようじ3分+ブラッシング10分+うがい2分という時間配分です。

宇山 恵子