■節水は料金より使用量で考える
水道をウチは使い過ぎているかどうか……。そのひとつの尺度となるのが、水道料金です。総務省の『家計調査(2019年)』によると、2人以上(平均2.97人)の世帯の平均額は月5044円(上下水道)。この結果から「3人家族で月5000円」がひとつの目安にはなるでしょう。

しかし、水道事業は市町村ごとに各自治体が独自に管理・運営していますので、その料金体系も当然異なります。結果、同じ日本国内でありながら、北海道夕張市(こちらが高い)と兵庫県赤穂市では、同じ使用量でも料金差は8倍! 人口100万人規模の都市同士でも最大1.5倍、50万人程度なら2倍の差が生じています(2019年4月・日本水道協会水道料金表より)。

そこで、本気で水道料金を下げたいと思うなら、水道の使用量に着目することになります。1人暮らしで8立方メートル、2人家族なら16立方メートル、3人家族は21立方メートル、4人家族で25立方メートルがざっくりとした平均値。

まずはこの量を、自分の世帯が上回っているのか下回っているのか、確認することから始めてください(ただし、下水道料金が発生していない地域は、その分差し引く必要があります)。

■ペットボトル6000本分節水して700円
では、「思った以上に水道を使っていた」「とにかく高いので節約したい」という人はどうするか。次の行動に移ります。節水生活です。

ただし、コストダウンについては過度の期待はしない方がいいかもしれません。例えば、一般家庭での使用量の40%を占めるお風呂。その浴槽に使う水量を1回200Lとします。毎日浴槽のお湯を入れ替えると、200L×30日=6000L。

もし、入れ替えを2日に1回に減らすと3000Lの節水が達成できます。これは普段よく目にする500mLのペットボトル、6000本分に相当する量です。これで月の節約額は東京都の場合で700円ほど……。

また、シャワーは1分間放水し続けると、使う水量は平均12L。これを普段使う時間より1分短縮すると、4人家族の場合、節水量は月1440L。料金に換算すると300円くらい。浴槽の湯張りと合わせ技で月1000円ほどコストダウンすることになります。

もちろん、極端な節水行動(浴槽のお湯の取り替えは週1回とか食器洗いに使う水はバケツ1杯まで、など)を取れば劇的な効果を生むでしょうが、生活や心身に支障が出るというリスクもあります。また、自宅のシャワーに「節水シャワーヘッド」を設置するという方法は、人によっては有効かもしれません。ともあれ、節水の極意は「地道にコツコツ」でしょうか。

■クレジット払いで間接的節約が可能
節水以外に、水道料金を抑える方法が、水道料金のクレジットカード払いです。その分、ポイントが貯まることで、間接的ではありますが節水と同じ効果が期待できるというわけです。

ただし、すべての自治体がクレジット払いに対応しているわけではありません。東京都や神奈川県はほぼすべての市区町で可能ですが、その他の道府県は、自治体によってまちまちといったところ。

ただし、クレジットカード払いに対応していなくても、コンビニの店頭での支払い(収納代行)が可能な自治体もあります。その場合、セブン-イレブンならnanacoカードの支払いが可能ですから、そのチャージにクレジットカードを使えば、クレジットカード払いと結果的には同じことになります。

また、LINE Pay、PayPayの「請求書払い」が可能な自治体もあります。ポイント還元に加え、スマホで支払いが完結するという利便性もあります。

さらに、自治体によっては、水道料金の支払いを口座振替にすることで割引サービスを実施しています。例えば、東京都では1カ月50円(税抜き)割引されますが、クレジットカード払いだと、この割引が適用されません。利用しているカードの還元率と口座振替割引サービスの割引率を比較するのも忘れずに。

清水 京武(マネーガイド)