■落雷でパソコンや家電製品が壊れることもある
このところ局地的な豪雨やそれに伴う落雷が多発しています。雷そのものが直撃したら命の危険があるわけですが、その他にも、落雷によって発生した電流がパソコンや家電製品など家財を破壊することがあります。

こうしたケースではパソコンや家電製品などの修理や交換が必要になります。予定外の費用がかかるため、落雷事故の被害は深刻です。

今回は落雷被害と火災保険の関係について、補償内容や加入時のポイントを軸にお話ししましょう。

■火災保険で落雷による被害は補償される?
落雷事故の被害については、通常の火災保険であれば補償範囲に含まれています。火災保険にもいくつか種類がありますが、火災や落雷、破裂・爆発などは補償されていますので、この点はそんなに心配はありません。

ただし、保険の「目的」がどうなっているかは確認が必要です。住宅物件の場合は「建物」「家財」が目的の中心になりますが、建物しか火災保険に加入していなければ、家財に損害があっても保険金は支払われません。

また、実際に落雷被害に遭ったとき、そもそも火災保険の対象となると知らない人が意外といます。落雷に伴う電流の被害と火災保険、という関係がピンとこない人もいるようです。

火災保険金の請求をしなければ保険金は支払われません。落雷被害に限った話ではありませんが、被害に遭ったらまずは損害保険会社や保険代理店などに連絡するようにしましょう。少なくとも、聞くだけならタダです。

■落雷の被害は火災保険でどう補償される?
実際に落雷事故の被害があった場合、物の損害という扱いになります。具体的には修理代金、あるいは修理できなければ新価または時価額による補償(火災保険の契約による)となります。この実際の損害部分を損害保険金といいます。

他には、プラスアルファとして費用保険金があります。いくつか種類がありますが、火災保険商品によって差異があるのでご注意を。費用保険金はおまけと考えてください。損害状況にもよりますが、このプラスアルファが意外とすぐれものだったりします。

ただし近年、このプラスアルファの費用保険金の補償を減らしているところがかなり増えています。内容は事前にチェックしておきましょう。

■落雷被害の保険請求に必要な書類は?
落雷の被害で火災保険金を請求する場合でも、通常の流れとはそう変わりません。主な必要書類は下記の通りです。

・保険金請求書(保険会社所定のもの)
・修理見積(修理できない場合は修理不能見積り)
・損害物の写真 など

罹災証明は不要なのか、と疑問に思う人もいるでしょう。罹災証明は火災や風水害などの場合には必須で、消防署や市区町村などで取り付けします。落雷は火災等と違い、この証明が難しいので、別な形で確認することもあるようです。

■落雷でパソコンのデータが消えた!どんな対策が?

落雷被害と火災保険加入のポイントは? 落雷被害そのものは火災保険の補償範囲に入っていますが、結局のところ、被害に遭わないことが一番です。特に、パソコンなどのデータが消えてしまったら補償の有無の問題ではありません。まずできる予防を事前にしておきましょう。

また、事業用のパソコンでデータ復旧の補償が必要なら、専用の保険が別にありますので検討してみてください。パソコンそのものの損害だけでなく、データの消失による修復・再作成費用などまで補償をつけることができます。補償の充実度合いと保険料とのバランスで検討するといいでしょう。

■落雷事故に備えて火災保険に加入する際のポイント
すでに述べたように、火災保険では落雷被害への対処が可能です。しかし、気をつけておくことがあります。それは火災保険の「目的」が何かということです。

賃貸住まいの人で火災保険に加入していれば、家財が保険の目的になっているはずです。しかし持家だと、専用住宅であれば、保険の目的は主に建物や家財になります。建物には火災保険をつけていても、家財まで加入していないと、パソコンやテレビなどは保険の目的に含まれておらず、補償されません。

また事務所や店舗の場合、設備什器などに火災保険をつけていないと補償の対象となりません。注意しておきましょう。

■損害保険ガイドから今日のポイント
落雷被害は火災保険でも対応可能です。ただし、火災保険の目的が何になっているかの確認を忘れずに。

平野 敦之