■分配金生活は時間をかければ「できる」
分配金生活は、多くの人にとっては夢のような暮らしだと思います。実際にできるのか?という点ですが、結論から言うと「できます」です。

ただし、ある程度の時間がかかります。分配金を、「毎月一定額が安定的に振り込まれる方法」と定義すると、不動産の家賃収入、投資信託からの分配金、株式からの配当、預金利息が挙げられるでしょう。

まず投資信託からの分配金ですが、元本を取り崩しながら配当していないか、注意が必要です。また、株も投信も基本は全額自己資金ですから、配当生活を送るには、かなりの資金を貯めて運用する必要があります。

ただし、景気変動の影響をうけやすいので、株や株式を組み込んだ金融商品では減配などもありえます。基準価額も変動します。しかし、たとえばJ-REITは平均で4.1%程度の配当利回りがありますから(2017年7月24日時点)、8000万円の資金があれば、年間328万円の利息収入です(源泉課税があるので手取りはこの8割程度)。

次に家賃収入ですが、優良立地の物件を取得することで、比較的安定的な家賃収入を得ることができます。ただし、空室や家賃の下落もありますので、物件の規模・数を多くする必要があります。通常はローンを組むことになりますが、家賃収入−ローン返済−経費が黒字となれば、それが手取りです。しかし、ローンを組むには金融機関の審査がありますし、頭金と諸経費を現金で用意しなければなりませんから、不動産で盤石な収入源を作るには、数年を要します。

預金利息ですが、今後は日本国内でも金利上昇が見込まれますから、銀行金利も高くなることが予想されます。しかしやはりまだ微々たるものですから、外貨預金が有望です。海外では3%以上つくものもあります。先ほどと同様、仮に3%だとすれば、8000万円の資金があれば、年間240万円の利息収入です。しかしこれも、ある程度の資金量が必要ですし、利下げもありえます。外貨ゆえに為替変動リスクがあります。

というわけで、多少のリスクや変動要因はあれど、贅沢しなければ生活できる程度の分配金生活は、十分射程圏内ではないでしょうか。

午堂 登紀雄