ヴァラン

今季のチャンピオンズリーグ決勝のカードが決定した。ビッグイヤーをかけて戦うのは、インテルとマンチェスターCだ。

両チームには、それぞれアルゼンチン代表のラウタロ・マルティネスとフリアン・アルバレスが所属しているが、どちらかは同一シーズンにCLとW杯を制覇するという前人未到の偉業を達成することとなる。

過去のワールドカップは夏開催であったためそのようなことが起こらなかったが、同じ年に両方を制覇したという選手は何人かいる。

今回はその11人の選手を紹介していこう。

1974年:バイエルン&西ドイツ代表(7人)

フランツ・ベッケンバウアー
ゲルト・ミュラー
ゼップ・マイヤー
パウル・ブライトナー
ウリ・ヘーネス
ハンス=ゲオルク・シュヴァルツェンベック
ユップ・カペルマン

73/74年のチャンピオンズリーグ決勝でアトレティコと対戦したバイエルン。延長後半にお互いが1点ずつを取り合うまでスコアレスという緊迫した状況が続いたが、結果的に1-1で再試合となった。決勝再試合では、ウリ・ヘーネスとゲルト・ミュラーが2点ずつ奪い、バイエルンが4-0で勝利し、栄冠にたどり着いた。

その1ヶ月後に行われたのが1974年西ドイツワールドカップ。自国開催での優勝を目指した西ドイツだったが、グループステージでは東ドイツに敗れるという出来事もあった。それでも2次ラウンドを全勝で勝ち上がると決勝ではヨハン・クライフ擁するオランダを下し、見事に自国優勝を達成した。

1998年:レアル・マドリード&フランス代表(1人)

クリスティアン・カランブー

この年のレアル・マドリードは、3年連続決勝に進出しているユヴェントスと決勝で対戦。カランブーもスタメンに名を連ねた。前半はスコアレスで折り返したが、後半21分にミヤトビッチがゴールを決め、レアル・マドリードが先制に成功。その後は両者に得点が生まれず、レアル・マドリードが久しぶりの優勝を飾った。

その1ヶ月後、フランスワールドカップが開催され、カランブーもフランス代表に選ばれた。決勝では2連覇を狙うブラジル代表と対戦。地元の声援を受けたフランス代表はジダンの2ゴールで前半にリードを奪うと、後半アディショナルタイムにも1点を追加し、3-0でワールドカップ初優勝を達成した。カランブーは決勝の舞台にも立っている。

2002年:レアル・マドリード&ブラジル代表(1人)

ロベルト・カルロス

97/98年、99/00年と隔年でチャンピオンズリーグを制していたレアル・マドリード。01/02年の決勝の相手はレヴァークーゼンだ。ロベルト・カルロスもスタメン出場を果たした。8分にラウールのゴールでレアル・マドリードが先制するも、その5分後にレヴァークーゼンが同点に追いつく。しかし、前半終了間際にジダンが勝ち越しゴールを決め、レアル・マドリードがリードを奪った。後半は両者譲らず、最終的にレアル・マドリードが優勝を達成した。

日韓合同で行われた2002年大会のブラジル代表に選ばれたロベルト・カルロス。ドイツとの決勝でもスタメン出場だった。前半は0-0で折り返したが、後半にロナウドの2ゴールによってブラジル代表がリードを奪い、2大会ぶりの優勝を果たした。

2014年:レアル・マドリード&ドイツ代表(1人)

サミ・ケディラ

決勝トーナメントでシャルケ、ドルトムント、バイエルンとドイツ勢を倒して勝ち上がってきたレアル・マドリード。決勝の相手は同じマドリードを本拠地とするアトレティコだ。前半にアトレティコがゴディンのゴールで先制すると、試合は1-0のまま後半アディショナルタイムまで進む。しかし、セルヒオ・ラモスのゴールでレアル・マドリードが土壇場で追いつくと、延長後半に3点を決めて優勝を飾った。ケディラはスタメン出場を果たしている。

ワールドカップでは、準決勝で開催国ブラジル相手に大勝を収めるなど順調に勝ち上がったドイツ代表。決勝アルゼンチン戦では0-0のまま延長戦へ突入したが、途中出場のゲッツェが値千金の先制ゴールを決め、見事ドイツ代表が優勝となった。準決勝ではスタメンだったケディラだが、決勝では出番がなかった。

2018年:レアル・マドリード&フランス代表(1人)

ラファエル・ヴァラン

チャンピオンズリーグ3連覇を狙うレアル・マドリードは、決勝でリヴァプールと対戦。後半早々にラッキーな形でベンゼマが先制ゴールを決めるも、直後にマネが同点弾を叩き込む。しかし、10分後にベイルがオーバーヘッドでゴラッソを決めると終盤にもベイルがミドルシュートを流し込み、3-1で勝利した。ヴァランはセルヒオ・ラモスとCBコンビを組んだ。

ワールドカップ決勝トーナメントでは、アルゼンチン、ウルグアイ、ベルギーと難敵を次々と倒して決勝へ。決勝のクロアチア戦ではゴールラッシュとなり、1998年以来の優勝を果たした。ヴァランはセンターバックの主力として優勝に貢献した。