ハリー・ケイン

今季、マンチェスターCの3連覇で幕を閉じたプレミアリーグ。今回は、イギリスのスポーツ分析を行う『Opta』が発表した22/23年プレミアリーグのベスト11と最優秀監督を紹介していこう。

※各データは『Opta』より

監督:ロベルト・デゼルビ(ブライトン)

ポッター監督率いる好調ブライトンをシーズン途中に引き継いだデゼルビ監督。見事な戦術で最終的にチームを6位に導き、ヨーロッパリーグ出場権獲得に貢献した。来季マクアリステルやカイセドといった主力が退団することが報じられているが、どのような采配をするか注目だ。

GKダビド・ラジャ(ブレントフォード)

今季9位でフィニッシュするなど躍進を見せたブレントフォード。そんなチームを最後尾から支えたのが、GKダビド・ラジャだ。今季セーブ数(154回)は最も多く、5試合以上に出場したキーパーの中ではセーブ率(77%)が最も高かった。また、22/23年における30m以上のロングパス数(410本)はラジャが最も多かった。

LBオレクサンダル・ジンチェンコ(アーセナル)

今季マンチェスターCからアーセナルに加わったジンチェンコ。今季1000分以上プレーしたアーセナルの選手の中で、90分あたりのパス数(64)、敵陣でのパス数(38)、ファイナルサードへのパス数(26)、タッチ数(92)が最多だった。アーセナルにとっては、怪我による離脱がやや多めだったのが悔やまれる。

CBマヌエル・アカンジ(マンチェスターC)

今季プレミアリーグで出場した29試合の内24試合で勝利した。勝率は83%だが、逆に出場しなかった9試合では44%の勝率に終わっている。パス成功率は93.3%で、今季500回以上パスを試みた262選手の中で最も成功率が高い。

CBルーベン・ディアス(マンチェスターC)

マンチェスターC加入から3連覇を達成しているルーベン・ディアス。今季の出場試合は26試合中22試合(85%)勝利したが、出場しなかった試合では50%(12試合中6試合)の勝率に終わった。また、今季マンチェスターCが許した33失点のうち、半分以上の17失点はルーベン・ディアスがピッチに立っていない時に生まれている。

RBキーラン・トリッピアー(ニューカッスル)

今季チャンピオンズリーグ出場権を獲得したニューカッスルで唯一全試合にスタメンで出場したトリッピアー。アシスト期待値(xA)はデブライネに次いで2番目に多い11.8だった。また、セットプレーからのアシスト数はロバートソンと並んで最多となる6本だった。

DMロドリ(マンチェスターC)

王者マンチェスターCの中盤の底を支えたロドリ。敵陣でのパス成功回数は1475回で、2位より413回も多い。また、MFにおけるロングパス成功数(171回)はルーベン・ネヴェスの213回に次いで2番目に多かった。また、ポゼッションを回復した回数は301回で、これはデクラン・ライスに次ぐ2番目である。

DMデクラン・ライス(ウェストハム)

今季ウェストハムは14位と低迷したが、デクラン・ライスはさすがのパフォーマンスを見せた。ボール奪取数(334回)は最も多く、インターセプト数(63回)もリーグ最高だった。また、今季の走行距離は412kmで、プレミアリーグで3番目に長い距離だった。

AMケヴィン・デブライネ(マンチェスターC)

マンチェスターCの攻撃の要となるデブライネ。今季リーグ最多となる16アシストを記録し、プレミアリーグアシストランキングでランパードと並ぶ歴代4位タイ(102)でシーズンを終えた。また、チャンスメイク数はリーグ3位の98回だった。

AMマルティン・ウーデゴール(アーセナル)

今季キャリアハイとなる15ゴール7アシストを記録したウーデゴール。今季のミッドフィルダーの中では最も得点数が多かった。09/10年のセスクに並ぶ数字である。タイトルこそ逃したものの、キャプテンとしてチームの中心で戦った。

STアーリング・ハーランド(マンチェスターC)

今季プレミアリーグ記録となる36ゴールを決めたハーランド。アシスト数は8であり、直接ゴール関与数は02/03年のティエリ・アンリの記録に並んだ。ハットトリック数は4回で、95/96年にアラン・シアラーが記録した5回にわずかに及ばなかった。

STハリー・ケイン(トッテナム)

ハーランドの陰でゴールを積み重ねていたケイン。30ゴールを決めており、普段であれば得点王だっただろう。ケインが30ゴールを決めたのは2回目だが、前回の17/18年もサラーが32ゴールを取ったことによって得点王を逃している。