岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ベストアルバム」です。

誰かのCDを買うときに最初にベストアルバムに手を出す人のことを「わかってないヤツ」と言うことがありますが、僕はそれまったく納得いきません。だって、アーティストが「これ最高によくできたのをまとめました」と言ってリリースしているんですよ。そのアルバムを聴けば、まずはそれでいいじゃないですか。

僕は「とりあえずベストアルバム」推奨派です。そもそも、僕は後追いでアーティストを知ることが多かったので、いろんなアーティストのベストアルバムに助けられてきました。ベストアルバムを聴いて、彼らのヒットソングを聴く。その上で、さらに深く知りたいと思ったら気になる年代順でアルバムを買っていく。とくにヒットソングが多いアーティストだと、ベストアルバムは気軽に名曲を知ることができていいですよね。最近では、クイーンの『グレイテスト・ヒッツ』なんてめちゃくちゃ売れているんじゃないでしょうか。 と、ベストアルバムを推しているものの、じゃあ自分がベストアルバムを出すかというと僕自身は出さないだろうなと思います。

そもそもヒットソングが「MUSIC VIDEO」と「感情のピクセル」の2曲くらいしかない。ヒットソングといってもセールス的に当たったわけでなく、話題にまあまあなったのが2曲というくらいですから。これは、まだまだ僕はベストアルバムを出すレベルに達していないということです。デビューして3年もたってないですから、ちょっと気の早すぎる話なのかもしれません。

でももし出すとしたら、ネタ曲ベストと普通の曲ベストの2枚組かな…とか想像します。あ、それか、ボツ曲を集めたベストというのもいいかもしれないです。僕は、楽曲ができたらまずオカンに聴いてもらうんです。で、オカンに「わかりにくい、やめとき」とか「サブい、やめとき」と言われたら、レコード会社に聴いてもらう前に即ボツにしています。そんな“オカンボツ曲”がかなりの数あるので、そこからあえて選曲してみたいです。オカンが選ぶ岡崎体育ベストと未発表ボツ曲ベストの2枚組なんていかがでしょうか。ライナーノートはもちろんオカンに全曲解説してもらって。なんなら全国キャンペーンも回ってもらいたいですね。ラジオにもバンバン出演してもらって。中島ヒロトさんやクリス・ペプラーさんといった名物DJの方々とのからみが、今から楽しみです。

おかざき・たいいく オリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売中。6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。

※『anan』2019年3月27日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)