2020年春、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界中の美術館がクローズする未曽有の事態に。けれど現実が厳しいときこそ「美」が求められるのもまた事実。名だたる美術館のウェブサイトには多くの人が訪れ、オンラインのコンテンツを楽しんだり、SNSでコミュニケーションしたり。なかでも気軽に楽しまれているのがインスタグラムだ。

休館中も連日更新。世界の美術館の新しい楽しみ方。

パリのルーヴル美術館では、コレクションや館内の様子を惜しみなくアップ。ルーヴルを知り尽くしたスタッフが切り取る一枚は、世界一有名な美術館の新しい顔を見せてくれる。ロンドンのナショナル・ギャラリーでは、オンライン・ツールを駆使し、わかりやすい教育プログラムや遊び心のあるサービスを提供中。インスタでその最新情報がわかる。

一方、独自のスタイルが目を引くアムステルダムのファン・ゴッホ美術館。作品とともにゴッホの手紙から一節を引用するのが定番。苦悩しつつ絵画への情熱を失わなかったゴッホの言葉は、今こそ響くものが。世界中から寄せられるコメントにも、オンタイムで共感できる。

ルーヴル美術館 @museelouvre

#HistoireDuLouvre!

「水曜日は“ルーヴルの歴史”の日!」毎週水曜には、ルーヴル美術館の建物の建造以来800年の歴史からトピックが紹介される。写真は第二次世界大戦初期、「ミロのビーナス」が疎開する直前のもの。隣に輸送用の木箱が。

ゴージャスなコレクションを日替わりで。

ルーヴル美術館のコレクションには、西洋絵画の黄金期の作品がずらり。こちらの絵には花々の間に昆虫や果物が隠れていて、スクロールすると種明かしが。花と果物の静物画で有名なアブラハム・ミニョンの作品。

ファン・ゴッホ美術館 @vangoghmuseum

「ゴッホの手紙」からの一節が心に響く。

37年の生涯で家族や友人にたくさんの書簡を遺したゴッホ。死の直前に描かれた空と小麦畑の作品には、弟・テオに宛てた手紙からの一節が添えられている。「自然は私に何かを教え、話しかけてくれた」

出展:Instagram Van Gogh Museum Amsterdam

ナショナル・ギャラリー @nationalgallery

アートが楽しく学べるハイライトに注目!

美術教育にも意欲的な英国の国立美術館。インスタのハイライトには、短時間で濃く学べる作家シリーズや、アートにまつわるクイズなど盛りだくさん。スタッフが絵画の登場人物に扮したRecreationsも必見。

※『anan』2020年6月10日号より。文・松本あかね

(by anan編集部)