腸活が女性のカラダに嬉しい5つの理由

免疫力が高まり、アレルギーや風邪をブロック!

基本の消化・吸収機能のほか、食べ物とともに入った病原菌を便として体外に排出することも、腸の大きなミッション。

「人の体の免疫システムの7割近くは腸に集中しているといわれています。例えば病原体をのみ込んで分解する“マクロファージ”や、感染した細胞ごと病原体を破壊する“NK(ナチュラルキラー)細胞”など…腸には多くの免疫細胞が。腸内細菌そのものも、免疫細胞の活性化や様々なアレルギー性疾患と関係していることがわかっています」(理化学研究所特別招聘研究員・辨野義己さん)

短鎖脂肪酸を産生して、ストレスに強くなる!

強いストレスを受けたり、不安を感じた瞬間、胃腸にギュルギュルと痛みが…という経験がある人は少なくないはず。

「ストレスを感じると、腸管運動が異常を起こしたり、腸内で悪玉菌が増加。そしてさらにストレスを感じやすく…という負のスパイラルに陥ってしまいます。この連鎖を断ち切るためには、腸内環境の改善が有効。腸内細菌が作る“短鎖脂肪酸”という物質もメンタルと深く関係しており、抗うつ作用があることが判明しています」(「おおたけ消化器内科クリニック」院長・大竹真一郎さん)

肌・メンタル・脳も若々しく。アンチエイジングにも効果的!

年齢を重ねると、善玉菌の数が減り、悪玉菌の数は増えるため、腸も老化は避けられない。しかし“腸年齢”は必ずしも“実年齢”と同じではないため、生活習慣さえ改善すれば、腸年齢は何歳からでも若返らせることができるそう。

「腸年齢が若いと、肌色が明るく、見た目や体力、気持ちの持ち方も若々しい傾向にあります。また、脳との関係も明らかになっていて、人の名前が出てこないといった脳の老化トラブルも顕在化しにくいことが明らかに」(辨野さん)

皮膚機能がUP。肌荒れが起こりにくく!

高価な化粧品で地道にスキンケアをしているのに肌荒れがなかなか治らない…そんなときは腸内環境の悪さが原因かも。

「便秘で悪玉菌が増えると、悪玉菌が作り出す毒素が血中に入って全身を巡り、吹き出物や毛穴の黒ずみなどの肌荒れを引き起こしてしまいます」(大竹さん)

「腸の周りをもんだり動かしたりすることで、老廃物は溜まりにくくなります。そうすることで肌ツヤが良くなる上、お腹がポカポカと温まり、肌の血色も良くなりますよ」(腸セラピスト・真野わかさん)

代謝が促進され、太りにくい美ボディに!

「現代女性は、腸が冷えているせいで周りに脂肪がつき、ぽっこり下腹の人が多く見受けられます。腸をきちんと動かすことで深部体温が上がり、代謝が促進されてきれいなボディラインに」(真野さん)

太りにくい体質になる予防効果も。

「便秘を改善することで、栄養の吸収効率が上がり、余分な脂肪がつきにくく、必要最低限のエネルギーでも動けるように。また腸内細菌が作る“短鎖脂肪酸”は、血糖値のコントロールや食欲の抑制にも関わっています」(大竹さん)

辨野義己さん 理化学研究所特別招聘研究員。47年にわたって腸内細菌を研究し続ける“うんち博士”。著書に『大便革命 腐敗から発酵へ』(幻冬舎新書)などがある。

大竹真一郎さん 「おおたけ消化器内科クリニック」院長。胃・大腸を中心に通算約2万5000人を診察する。著書に『腸の「吸収と排出」が健康の10割』(ワニブックス)など。

真野わかさん 腸セラピスト、一般社団法人養腸Brew理事、日本養腸セラピー協会会長。施術の提供のほか、スクール講師、腸マッサージの講演を通して“養腸”の普及に努める。

※『anan』2020年7月22日号より。イラスト・鈴木衣津子

(by anan編集部)