11年目を迎えるTABF(東京アートブックフェア)がコロナ禍のもと、バーチャルで開催される。その名も「VIRTUAL ARTBOOK FAIR」。昨年は各国から約300組が出展、3万5000人以上が来場したアジア最大のブックフェアがどう変わる?

世界のブックメーカーが手作りするバーチャルなブックフェア。

「TABFはアーティスト個人や独立系出版社が出版物を発表する場としての役割を担ってきました。来場者の方にとっては作り手と直接コミュニケーションでき、新しい才能と出会う場。VABFはそれをバーチャルなプラットフォームで行おうという試みです」

とディレクターの中島佑介さん。各出展者が工夫を凝らしてブースをDIY。個性的な本屋さんへバーチャル上で訪れるというイメージだ。

特別企画ではオランダにフォーカス。アートブックシーンを読み解く展覧会やトークショーが開かれる。

「オランダは最もブックデザインが豊かな国。彼らの常に実験精神を忘れない姿勢とVABFの試みには、相通じるものを感じます」

今までにないブックフェアが誕生する予感。ぜひクリックしてみて。

ブックデザインアワード受賞作33点がずらり。

「Best Dutch Book Design」(BDBD)は1926年に設立された世界最古のブックデザインアワード。2019年の受賞作の紹介とBDBD代表エステル・ショルテンらのトークショーを配信。11月20日16時30分〜18時。

オランダ人アーティスト、ローゼンダールの作品も。

VABFのメイン会場は東京都現代美術館をイメージ。その「屋外」の公園として設定されたバーチャルなインスタレーション空間がこちら。スマホ内に表示されるコントローラーを使い公園を散策しながら作品を鑑賞できる。©Rafael Rozendoal

デジタル化するブックデザインの行方とは?

オランダのデザインスタジオ、ファンファーレがキュレーションする展覧会。“デジタル時代のブックデザイン”をテーマにウェブ上で作品を展示。次世代を担う若手デザイナーの新たなと出合えるはず。

キーパーソンの貴重なインタビュー動画を公開。

アーマンド・メーフィス、リンダ・ファン・ドゥールセン、イルマ・ボームら、オランダの出版文化を牽引するアーティスト、デザイナーのインタビュー動画を公開。彼らが影響を受けた本や手がけた出版物の紹介は必見。Photo by Shinji Otani

VIRTUAL ART BOOK FAIR  11月16日(月)〜23日(月) 

※『anan』2020年11月11日号より。文・松本あかね

(by anan編集部)