岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「プロデューサー」です。

以前に、A&Rとは何かという話をしたかと思います。アーティストの活動を音楽制作からプロモーションまでサポートしてくれる“縁の下の力持ち”的存在ですが、それとは別にプロデューサーという役職名をみなさん、よく耳にするのではないかと思います。では、プロデューサーとは一体、何をする人なのか? これを今回は考えたいと思います。

A&Rと同様に、この役職の定義はとても難しいです。音楽業界において、やり方、進め方が人それぞれ違うからです。でも、まあ、ざっくり言うと、プロデューサーとはそのアーティストの活動全般を仕切ってくれる総指揮者のような存在です。モーニング娘。などのつんく♂さんやPerfumeの中田ヤスタカさんが、まず思い浮かぶのではないかなと思います。楽曲の制作を手がけることにはじまり、どのスタジオで録音するか、どんな奏者に演奏してもらうかなど、特に音楽制作の面を重点的に見るのが音楽プロデューサーです。そういうことを専門にする方もいれば、もっと広くアーティストのキャラクターやイメージ作りだとか、どんな雑誌やテレビに出るか、どんな衣装を着てどういうライブをするかまで、全体の方向性を見てどう活動していくのかを決めるプロデューサーもいます。

ちなみに、岡崎体育の活動においては、僕がプロデューサーのような役割をしていると自負しています。そもそも、「プロデューサーをつけないこと」が、僕がデビューする際の約束の一つでした。当時、セルフプロデュースができるという自信があったわけではないんですが、漠然とプロデュースは自分でしたいなと思ってました。自分の考え方ややりたいことをねじ曲げられたくない、という思いが強かったんだと思います。その結果、今は好きなように自分のやりたいことをやらせていただいているので、とてもよかったなと思っています。

なので、岡崎体育はこれからもノー・プロデューサー制でいきたいと思います。もし、つけるとしてもすっごい優しい方でないと無理ですね。「こうしたいんだけど」って言われて「いや、そうじゃないっすね」と僕が言ったら、「OK、OK、じゃ、別の考えるわ」と笑顔で言ってくれる人でないとイヤです。でも、それはもはやプロデューサーではないですね。やはり僕にはプロデューサーは必要ないのかなと……。

おかざきたいいく 『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:35〜)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50〜)にレギュラー出演中。

※『anan』2021年3月31日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)