アメリカ・ラスベガスのアレジアント・スタジアム(Allegiant Stadium)で4日間に渡って開催されたBTSのコンサート「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE-LAS VEGAS」が4月16日(現地時間)に最終日を迎えた。BTSはこの4日間のコンサートでのべ20万人を動員。この記録は、なんとスタジアム史上初だそう。そんなBTSのラスベガス公演最終日をレポートします!

大きな歓声に包まれたBTSのラスベガス公演!



スクリーンに「WE DON‘T NEED PERMISSION」の文字が浮かび上がり、そのスクリーンが上がると鉄格子が現れ、中からBTSが登場! 「ON」でライブの始まりを高らかに歌い上げたと思えば、「FIRE」ではステージを真っ赤に燃えたぎらせる。続く「DOPE」ではメンバーが次々とステージ上のカメラを掴んで目線を送ったかと思えば、統制の取れたダンスで曲を引っ張っていく。大きなスタジアムの雰囲気を自在に操るBTSならではの魅力を見せつけた。


RM 1994年9月12日 A型


「今日が最後の公演、最後の夜です!」とすでに名残惜しそうなRMは、観客から大きな歓声を引き出し、うれしそう。Vは「Nice to meet you」の最後の「チュー」で投げキッスをしてみせ、隣のSUGAを驚かせていた。J-HOPEは「I’m your hope!」と自分の名前にかけた挨拶で観客のハートをわしづかみに。RMの「Let’s go」の号令で「DNA」がスタートすると、広いステージを思うままに駆けていく。メンバー同士でわちゃわちゃしていたかと思えば、サビのダンスはきっちり決める緩急は、ステージ巧者のBTSならでは。


SUGA 1993年3月9日 O型


黒いセットアップに着替えてステージに再び登場して歌った「Blue & Grey」はVの歌い出しで始まる切ない曲。ダンスを封印し、しっとりと歌い上げる姿からは大人の色気が漂うように。続く「Black Swan」では大勢のダンサーを従え、背中に大きな翼を表現する演出に加えて、激しくもやわらかいダンスで観客を魅了する。1曲ごとにがらりと世界を変えてしまうのもまた彼らの魅力。「今日は緊張する」(RM)、「最後の日だからかみんなテンションがいいね」(SUGA)、「僕はすごく気分がいいです!」(J-HOPE)と、口々に自由にしゃべりながらメインステージに戻り、「Blood Sweat & Tears」、さらに「FAKE LOVE」まで、全力のパフォーマンスを見せた。


JIN 1992年12月4日 O型


白を基調としたカジュアルルックでセンターステージに登場したJIMINとJUNGKOOKから始まる「Life Goes On」では、会場にカラフルな紙吹雪が舞い散り、JINがJUNGKOOKにパンチする真似をしたり、VがRMの肩を抱いてカメラにアピールしたり、自由な雰囲気を満喫。続く「Boy With Luv」では生バンドの音に合わせて、心からステージを楽しんでいた。「Dynamite」が始まると、どこからかホーン隊とギター隊が現れ、BTSとともにステージを埋める。バックコーラスも含めて全員がライブを楽しんでいる様子が印象的。続く「Butter」では一転して本気のダンスと遊び心満載の表情で、この日一番の盛り上がりを見せた。


J-HOPE 1994年2月18日 A型


「Telepathy」と「Outro:Wings」で広い会場をトロッコでめぐり、ライブもいよいよ佳境。色とりどりの紙テープで彩られたステージを駆けまわり、Vが体中にテープが巻き付いた状態でモデルウォークを見せる一幕も。ここでJ-HOPEから「悲しいお知らせです。ライブはもう終わりです」というと、客席からは悲痛な叫びが。そんな客席の反応を見てSUGAが「次の曲でみんなを幸せにする」と言うと、RMは「ずっと一緒にいると約束して。でも今日はこれが最後。BTSでした!」と挨拶して、「Stay」に。

「So What」ではメンバーがバズーカ砲を手に、客席に向かってスモークを撒き散らしながらうれしそう。ラストの「IDOL」では最後の気力を振り絞ってステージを飛び回り、走り回りながら会場のARMY(ファンの総称)とコミュニケーションを取ろうとしていたのが印象的。最後はJUNG KOOKの「Make some noise!」の叫びで会場の歓声がひときわ大きくなったところで、本編は終了。


JIMIN 1995年10月13日 A型


けれどその後もライブが終わる気配はなく、スクリーンには会場を埋め尽くすARMYと、ARMYたちが掲げる思い思いのメッセージボードが映し出されていった。そのメッセージのほとんどはハングルで書かれ、メンバーに想いを伝えたい気持ちが滲んでいた。さらにいろんな国の国旗を掲げるARMYも見え、世界中からこの日の公演のためにラスベガスにARMYが結集したことがよくわかる。

そうしているうちに、今年BTSが国連を訪れた時の映像がスクリーンに映し出され、アンコールに。「HOME」、「Anpanman」「Go Go」と立て続けに歌い、ステージの下に降りてARMYと近くで目を合わせたり、思いっきり水を振りまいたり、ラスベガス公演の最後を思いっきり楽しんでいた。JIMINが「ARMY BOMBを見せて!」というと会場のペンライトが光り、それを見てJ-HOPEは「ウェーブが見たい!」とおねだり。RMの掛け声で大きなウェーブが完成した。


V 1995年12月30日 AB型


最後の挨拶でSUGAはラスベガス公演の前に開催した韓国での公演を振り返り、歓声があげられない中でのパフォーマンスは簡単ではなかったと告白。「やっぱり歓声を聞くと生きてる感じがしますね」としみじみと語っていた。ラスベガス公演最後の曲は、ツアータイトルにもなっている「Permission to Dance」。MVと同じように、たくさんのダンサーとともに踊る様子はまさにハッピーエンド。メンバーもダンサーもともに韓国式の「クンチョル」(お辞儀)で最大限の敬意を表し、ステージを去るダンサーとハグを交わして別れを惜しんでいた。


JUNG KOOK 1997年9月1日 A型


最後は赤い紙吹雪が惜しみなく降り注ぐステージを、名残惜しそうにARMYに手を振り去っていったBTS。公演が終わった後、スクリーンには「WE ARE BULLETPROOF(僕たちは防弾)」、続けて「2022.06.10」という謎の日付が浮かび上がった。BTS公式サイトによると、6月10日にBTSの新しいアルバムがリリースされる予定だそう。最後の最後まで観る者を驚かせ、楽しませてくれた。

写真 BIGHIT MUSIC




CD「Butter」
Track:
01. Butter
02. Permission to Dance
03. Butter (Instrumental)
04. Permission to Dance (Instrumental)











文・尹 秀姫 写真・BIGHIT MUSIC