笑ってOKな展覧会!

【女子的アートナビ】vol. 247

『仙厓ワールド ―また来て笑って!仙厓さんのZen Zen 禅画―』では、江戸時代後期に活躍した禅僧、仙厓義梵が手がけた初期から晩年までの選りすぐりの作品を中心に、仙厓の兄弟子などの禅画もあわせて展示。

禅画はちょっと難しそうに思えますが、ゆるくてカワイイ仙厓さんの作品を見れば、そのイメージが変わるはず。禅画に親しみがもてるよう、会場内に禅画解説コーナーもあるので、はじめての人でも楽しく見られます。タイトルにもあるとおり、作品を見て笑ってもOKな展覧会です。

なお、本展は2016年に開かれた『仙厓ワールド』展の第2弾。大好評だった仙厓コレクションが6年ぶりに再び公開されます。

仙厓さんって?

仙厓は美濃国(現在の岐阜県)生まれ。11歳のころ得度し、修業を積んでから諸国を行脚。40歳のときに福岡・聖福寺の住職となりました。

62歳で住職を引退してから本格的に書画をはじめ、作品の依頼が絶えないほど人気となりました。88歳で亡くなるまで、多くの作品を制作しています。

お殿さまのコレクション!

仙厓作品を収集したのは、細川家16代当主の細川護立(ほそかもりたつ:1883〜1970)。永青文庫の設立者です。

護立は、さまざまな禅宗美術を集め、仙厓コレクションは100点以上も収集。ほかにも、江戸時代中期の禅僧・白隠慧鶴(はくいんえかく:1685〜1768)や、仙厓の兄弟子にあたる誠拙周樗(せいせつしゅうちょ:1745〜1820)などの禅画も集めました。

ちなみに、同文庫の所在地は文京区目白の高台にある細川家の屋敷跡。緑に囲まれたステキな空間で、お殿さまのコレクションを楽しめます。

カワイイ猫…?

では、作品をいくつかピックアップしてご紹介します。

まずは、大人気の《虎図》。仙厓は、この絵を前にした人に「猫か虎か当ててごらん」と問いかけています。日本では古くから虎の絵が多く描かれてきましたが、実際に本物の虎を見た絵師は少なく、猫などを参考にしていました。仙厓もまた同じだったそうで、作者の遊び心が感じられる作品です。

《龍虎図》も人気作のひとつ。一般的な龍虎図は、虎が龍を迎え撃つ様子を迫力あるタッチで描かれることが多いのですが、この作品の虎はユルさが漂っています。虎も龍も表情がかわいくて、見ていて心和む作品です。

人物を描いたものもユニークです。《臨済図》では、こぶしを突き上げて怒った男性が登場。この方は、臨済宗の祖、臨済義玄。有名な故事を題材にした作品ですが、コミカルな雰囲気で親しみがもてます。

多少難しいテーマもありますが、どの作品にもわかりやすい解説がついています。禅画初心者の方におすすめしたい、楽しい展覧会です。

人気投票もやっています!

会場では、作品に登場するキャラクターたちの人気投票も開催中。自分が気に入った推しキャラの投票パネルに、赤いシールを貼ることができます。

「禅画キャラBest10」のなかに、つぶらな瞳がかわいいワンちゃんを発見! この作品は、後期展示で見られます。前期だけで消えてしまうキャラもいるので、できれば前期と後期の2回は訪れたいですね。

会期は7月18日まで。

Information

会期    :〜7月18日(月・祝) ※月曜休館(ただし7/18 は開館) 、6/21(火)
       前期:5月21日(土)〜6月19日(日)
       後期:6月22日(水)〜7月18日(月・祝)
       ※前・後期で大幅な展示替があります
会場    :永青文庫
開室時間  :10:00〜16:30 (入館は16:00まで)
観覧料   :一般¥1,000、大学生・高校生¥500、シニア70歳以上¥800 ※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
※最新情報は展覧会公式サイトでご確認ください